今日の一冊(113)「死に逝く人は何を想うのか」

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【日 時】2019年6月22日(土) 13:10~16:30(開場・受付:12:50ごろ)
【場 所】JR京浜東北根岸線 大森駅東口から徒歩4分 Luz大森4階 入新井集会室
【参加資格】膵臓がん患者とその家族、遺族
【参 加 費】1,000円(会場使用料及び資料代、講師謝礼)
【定 員】 90名
【内 容】
●講演:がんと心の関係~サイモントン療法による癒やし~
川畑のぶこ氏(NPO法人 サイモントン療法協会)によるサイモントン療法とマインドフルネスの講演およびエクササイズ
●患者さんどうしの情報交換~フリートーキング

オフィシャルサイトはこちら
6月19日10:00AMまで参加申込み受付中です。
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親しい人、最愛の人の死期が迫っているときに、私たちはどのように接すれば良いのでしょうか。

この本では、死を迎える患者さん特有の心の変化に焦点を当てながら、家族が「見送り」の際にできることについて考えていきます。

佐藤由美子さんは、ホスピス緩和ケアを専門とする米国認定音楽療法士です。長年米国のホスピスで音楽療法を実践してきた方です。またブログ「佐藤由美子の音楽療法日記」も開設されています。

大切な人との別れは辛いものです。あまりの辛さに誰もが打ちひしがれてしまいます。

私たちは、死に逝く人の気持ちがわかりません。何かをしてあげたいのに、何をしたらいいのかが分からない。どうすれば末期の患者さんの心に寄り添い、サポートできるのだろうか。

佐藤さんの1200人以上の人生を見届けたホスピス音楽療養療法士の経験から、多くの実話を紹介して「見送り」に必要なことが説明されています。


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これまで気づかなかったこと、なるほどそうなのかと言う内容が盛りだくさんです。

生き方が人それぞれ違うように、死に方も人によって全く違います。その事実を受け入れる必要があると説きます。キューブラー・ロスが「死の受容」のプロセスとして五つの段階を示していますが、全ての患者さんがこうした段階を追っていくわけでもありません。最終的に死を受け入れる「受容」は、何も旅の最終地点ではなく、あらゆる段階で見られる現象なのです。

突然がんだと宣告される。また治療しても生きられる時間は長くはないと言われたとき、本人にとっても周りにとってもショックは大きいです。そして「そんなはずはない」あるいは「どうして自分だけが」という否定の思いや、怒りや絶望感に悩まされる時期が続きます。現状を受け入れられるようになるまでには、時間が必要なのです。

こうした「否定」の状態にある患者さんにはどのように接すればいいのでしょうか。例えば、余命いくばくもない患者さんが「早く元気になって海外旅行に行きたい」と言ったとします。それに対して「そうね、きっと行けるわよ」と言えば嘘になる。かといって、「旅行できるような体じゃないことはわかっているでしょう?海外旅行なんて無理よ」などと言えば、本人を傷つけることになる。

ここで大切なのは、彼らの言葉の奥底にある”希望”に気づくことだ。わかってほしいのは、「海外旅行にまた行きたい」という希望、つまり、「海外旅行にまた行きたいんだね」と患者さんの言葉を反復し、本人の気持ちを確認するだけでいいのだ。それだけでも患者さんは気持ちをわかってもらったと感じ、自分の気持ちを自覚することもできる。もちろん、何も言わずにただ耳を傾け、彼らの気持ちを受けとめるだけでも十分だ。

患者さんは、自分の死期をはっきりと悟ります。そして凄いエネルギーで「やり残したこと」を叶えようともします。それには家族のサポートが必要です。

また、音楽療法のすばらしい効果についても多くを語っています。

末期の患者さんであれば、自分の最期のときにはどうして欲しいのか、この本を参考にして家族に伝えておくことも、役に立つに違いありません。介護をしている家族であれば、死に逝く人の気持ちへの理解が深まるでしょう。


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