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『今あるがんを眠らせておく治療』

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今日は私の62歳の誕生日。3年前に癌研に入院した日でもあります。一週間遅れの父の日も重ねて、昨夜は家族で祝ってくれました。娘からは山崎の12年を2本。少し飲み過ぎで食べ過ぎだったのか、少々胃もたれ気味で早めに寝てしまった。

高橋豊の今あるがんを眠らせておく治療―がん休眠療法のすべてがわかる (名医の最新治療)

高橋豊氏の『高橋豊の今あるがんを眠らせておく治療―がん休眠療法のすべてがわかる (名医の最新治療)
』が発売されています。『がん休眠療法
』『決定版 がん休眠療法 』に続いて3冊目です。前著が出された2006年から5年近く経っており、この間の治療の経験、分子標的薬をはじめとする抗がん剤の進歩を踏まえた内容になっています。もちろん「休眠療法」の基本的な考えは変わっていません。

ASCO 2009の会長公演においてRichard Schilsky会長は、

「がん患者は、一人一人が生物学的・臨床的に異なり、また、社会的・経済的にも異なるなかで、すべての患者をひとつの方法でマネジメントすることは適切ではない」と訴えた。また、以前から標準治療において、副作用もなく、治療を長く継続できる患者がいる一方で、副作用がきつく、治療を継続できない患者もいることが知られていた。こうした薬物代謝の違いは遺伝的な多様性からきていることもわかってきた。血液検査を行うことで、副作用が少なく、予後が改善される治療へと 患者を誘導することが可能だ。もはや「フリーサイズのシャツのように、すべての患者を一つの治療法で管理する(One size fits all)」ことは最適ではない。

と訴えたと報じられました。これからはテーラーメイド治療だというわけです。それに関して著者の高橋豊氏は「抗がん剤治療のテーラーメイド治療とは、一人ひとりのわずかな遺伝子の違いから生じる、薬剤の分解酵素の量に合わせることです。分解酵素の量に基づく(抗がん剤の)投与量の個別化は、遺伝子学的にも薬理学的にも理にかなったこと」であり、抗がん剤の「量こそ大事」だと書いています。

休眠療法・メトロノミック療法、梅澤医師は「ちゃらんぽらん療法」とブログで書いていますが、同じ考えに基づいています。この本では「標準治療ががん難民を生んできた」と指摘しています。年齢も性別も抗がん剤へ副作用も無視して、一律に体表面積だけで投与する抗がん剤量を決める。副作用に耐えられなければ「もう打つ手がありません。緩和医療を考えてください」と放り出される。こうして大量のがん難民をつくってきたのが国立がん研究センターであると批判されてきました。この点ついて、新しい国立がん研究センターの嘉山孝正理事長も認めているのです。(こちらこちらの記事を参照)高橋氏は、休眠療法が普及すればがん難民は減るはずだと述べています。

高橋氏はまた、副作用の個人差が大きい抗がん剤塩酸イリノテカンやジェムザールでは延命効果が小さく、個人差が小さい抗がん剤TS-1などでは延命効果が大きい、これは個人にあった量の抗がん剤を投与すればそれなりの効果があるはずだという根拠になり得ると述べます。

がん休眠療法を受けることのできる医療機関が記載されています。東京と千葉に集中していますが、もっと全国に普及して欲しいものです。

休眠療法は、自分が再発・転移した場合の第一の選択肢として考えているので、情報は大切に保存しておきます。

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『今あるがんを眠らせておく治療』” に対して2件のコメントがあります。

  1. キノシタ より:

    もう2年になるのですね。岩室温泉で蛍を見たのは。"膵がんでも元気です"さん、すばらしい奥さんですね。せいぜい引っ張っていってもらってください。
    書かれているように、心の有り様が一番大きい。がんになるにも直すにも。そう感じています。
    ええ、一緒にサバイバーを目指しましょう。

  2. 2008年7月のブログに触発され、実家の近くにある岩室温泉に冬妻ほたるを見にやってきました。大群とはいきませんでしたが、暗闇のなかをゆらゆらとホタルが飛び交っていました。ホタルの明かりがあることで、一層暗闇が引き立ちます。都会にはない、田舎の闇もいいものです。
    今年3月に膵臓がんと診断されたばかりです。お医者様や雑誌では知ることのできないさまざまな情報を教えていただきありがとうございます。私もいろんなことを勉強して、膵臓がんサバイバーの仲間入りを目指したいと思います。

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