今日の一冊(154)「がんとたたかう最高のヨガ」

がん研有明病院の副院長ら医師7名が推奨しているがんとヨガの本です。

がん治療中の患者さんにとって、瞑想やヨガなどのセルフケアが有効であるというエビデンスが、近年ますます増えてきております。
医療は病気そのものを治すことを中心にしてきましたが、その一方で病気を抱えた人の精神面や日常生活にはあまり重きが置かれてきませんでした。
しかし、最近はがんそのものの治療と同時に患者さんの心のケアを行うことが重要であり、それが治療にも良い影響を与えることが明らかになってきています。

がん治療に伴う様々なストレスががん患者さんの心身を蝕むことで、がん治療や日常生活に色々な悪影響を与えることが明らかになっているからです。

こうした事情に照らして患者さんの心のケアの一つとして注目されているのがヨガです。

この本ではヨガの効果をエビデンスに基づいて紹介しています。

紹介するのは現場医療で病気と向き合うと共に、患者さんの悩みや不安を低減する目的でヨガを診療に取り入れている7名の先生方です。

また具体的なヨガのやり方は、主に患者さんを対象にしたヨガを推進している日本ヨガメディカル協会代表理事の岡部朋子氏が指導しています。

目次と内容の一部を紹介。

ヨガと言われると体がきつそうとか、体力が要るのではなど、自分にはハードルが高いと思われるかもしれません。

ヨガは呼吸と瞑想とポーズで構成されています。がん患者さん向けのヨガはポーズをとることが大事ではなく、呼吸・瞑想・ポーズを通して「心身の緊張をほぐすことを目的」としているので、誰にでも無理なくできます。

マインドフルネス瞑想法やサイモントン療法にも一部ヨガの考えが取り入れられており、ジョン・カバットジンの「マインドフルネス瞑想ガイド」にはマインドフル・ヨガの瞑想法が紹介されています。

いつも申し上げることですが、がん患者さん向けの代替療法はたくさんありますが、サプリメントや食事などの”物質”(形のあるもの)、これらよりも実際は精神的なもの、マインドに関する代替療法の方が効果があるのではないかと、私自身は感じています。


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