がん患者は肉を食え!

「がん患者には四足の動物の肉はダメなんですってね。」

ときどきこのような質問をされる方がいます。

確かに米国対がん協会のガイドライン『「がん」になってからの食事と運動』では、赤肉(牛肉、豚肉、羊肉など。鶏肉は含まない)は控えるようにと推奨されています。

また新たな研究では、加工肉や赤身肉の1日摂取量が平均でわずか76g(ハムで約3枚)でも大腸がんのリスクが高まるとされ、1日当たり90g以上食べる人は皆、1日当たり70g未満まで減らすべきとしています。

加工肉はタバコと同じくらい毒があるとも言われています。

しかしがんになってしまってから、がんになるリスクを小さくしたって効果はないでしょう。あったとしても限定的です。

出来上がってしまったがんが、ある種の食べ物で消えてしまうなどということはありえません。だとしたら抗がん剤市場などは壊滅しております。

私達戦後の団塊世代は、保育園、幼稚園の給食で脱脂粉乳を飲みました。あれはアメリカの余剰物質が大量に援助されて回ってきたのですね。飲みづらくて嫌でしたが、しかしあの脱脂粉乳のおかげで栄養がとれ、免疫力が上がり、団塊の世代の体格も良くなったのです。長生きできるようになったのです。

がん患者も同じです。栄養を摂ることが大切です。特にタンパク質は十分にとりましょう。タンパク質を摂るためには肉を食うことです。あるいは地中海食のようなものであれば野菜と肉魚そうしたものをバランスよく摂ることができます。

「四つ足の動物はだめ」に根拠はありません。ゲルソン療法を始めたゲルソン博士が言い出したことですが、それは第二次世界大戦中のことです。当時アメリカではがん患者がどんどん増えており、まだ有効な抗がん剤は開発されておりませんでした。

ですから、アメリカ人の肉の摂りすぎを警告するためにゲルソン博士がそういう提案をしたのです。

それを日本ではゲルソン療法を焼き直して済陽高穂などが四足の動物はダメだと根拠もなしに宣伝をしているのです。

米国対がん協会のガイドラインでも、肉類は週500 g までと推奨されていますが、日本人で毎週500グラムの肉類を取っている方は少数でしょう。

肉であれ魚であれ、一種類の食物を食べ過ぎるのはだめです。がん患者はバランスよく食事を取りましょう。

そして食事よりも運動です。さらに心の平安、メンタルな部分に関心を持ちましょう。サイモントン療法マインドフルネス瞑想座禅こういったものが効果があります。


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