2019年2月24日 / 最終更新日時 : 2024年4月17日 キノシタ お薦めの本 今日の一冊(103)「病を癒す希望の力」 病気はすべてどんな結果をもたらすか分からない。医療は不確実性に満ちている。腫瘍は教科書通りに進行していくとは限らない。だからこそ、そうした中に本物の希望を見出すことが可能である。科学の不確実性はまた、希望をも生み出すのである。 希望を持ち続けたがゆえに、生き延びた患者もいる。一方で希望を持ち続けても生きることが適わなかった患者もいる。希望を本物にするためには、科学以上のものが必要なのである。
2019年2月20日 / 最終更新日時 : 2021年11月16日 キノシタ お薦めの記事 がんのエピジェネティクスと奇跡的治癒 瞑想はがん遺伝子のスイッチをオフにする。 相当進んだがんでも、適切な条件を整えれば、エピジェネティックに逆行させることが可能である。微小環境論では、その適切な条件とは、免疫反応と、周囲の健康な細胞との相互作用であるとする。
2019年2月20日 / 最終更新日時 : 2021年11月16日 キノシタ お薦めの記事 炎症を抑え、免疫力を高めるために 炎症作用を利用して、がん細胞は周囲の免疫細胞を「武装解除」していく。NK細胞を初めとする白血球の活力が弱まり、目の前で増殖していく腫瘍と闘おうとしなくなる。 したがって、炎症マーカーの測定によって、患者の今後の生存率が推測できる。
2018年12月6日 / 最終更新日時 : 2021年11月15日 キノシタ お薦めの記事 今日の一冊(97)『マインドフルネスを医学的にゼロから解説する本』 タイトルから推察されるとおり、医療者向けの本です。しかし、がん患者にとっても役立つ内容が含まれています。 なぜマインドフルネスなのか 「あなたは犬と散歩をしている。太陽は燦々と輝き、木々の緑は美しい。しかし、あなたは『抱 […]
2018年10月17日 / 最終更新日時 : 2022年5月26日 キノシタ お薦めの記事 ステージ4をぶっ飛ばせ! 元聖路加病院精神腫瘍科医師で精神腫瘍学の保坂隆先生のブログに「ステージ4をぶっ飛ばせ」という記事が連載されています。 ステージ4の前立腺がんから回復したFさんのことについて、このように書かれています。 私の初診日から10 […]
2018年10月17日 / 最終更新日時 : 2021年11月16日 キノシタ お薦めの記事 心と免疫細胞、エピジェネティクスの関係 エピジェネティクスとは 私たちの体は皮膚、胃、肝臓など様々な組織からできており、これらは別々の細胞で構成されています。どの細胞も基本的には同じ遺伝情報を持っているのに、別々の細胞になれるのは、使う遺伝子と使わない遺伝子に […]
2018年9月16日 / 最終更新日時 : 2021年11月17日 キノシタ お薦めの記事 がんとストレス キラーストレス ストレスの正体や悪影響をおよぼすメカニズムが科学的に詳細に解明されはじめた ストレスによって、心不全や脳梗塞などが引き起こされるケースがあります。 それだけではなく、ときにはがんが進行したり、無害なはずの […]
2018年9月11日 / 最終更新日時 : 2021年3月26日 キノシタ お薦めの記事 患者会に参加する患者は、生存率が高い がん患者どうしの互助的集まりに参加して精神的なサポートを受けている患者と、そうではない患者とでは、その後の生存率に大きな違いがあることが分かっています。
2018年8月29日 / 最終更新日時 : 2021年11月17日 キノシタ 心と体 プラシーボ効果は体内の「製薬工場」 プラシーボ効果(プラセボ効果)とは、偽薬効果とも呼ばれており、本来は薬効として効く成分のない薬(偽薬)を投与したにもかかわらず、病気が快方に向かったり治癒することを意味します。 ハワード・ブローディは『プラシーボの治癒力―心がつくる体内万能薬』で、薬効のない薬を投与された患者の状態が改善したことに関して、次のように述べています。
2018年8月8日 / 最終更新日時 : 2024年4月17日 キノシタ お薦めの記事 心の平安はがんの進行を抑え、QOLを改善する 自分の心の奥にある本心と真摯に向き合って、表現豊かな執筆をした患者は、生活の質(QOL)が改善し、がんの症状も改善したとの報告です。 表情豊かに書くことで、腎細胞がん患者の身体症状が改善されることが、ランダム化比較試験で示されたものです。
2018年7月4日 / 最終更新日時 : 2024年6月12日 キノシタ お薦めの記事 がんの転移は、精神的なストレスを除くと抑えられる 手術の前後での心理的なストレスが免疫機能に悪影響を与え、免疫力を低下させて癌転移を促進させるとしています。したがって、癌摘出手術などの強いストレスが起こる際には、なるべく精神的にリラックスして、ストレスホルモンの分泌を抑えることが癌の転移抑制に重要で、そのようなケアを取り入れるべきであると結論しています。
2018年5月29日 / 最終更新日時 : 2021年11月16日 キノシタ 心と体 「笑い」はやはり免疫力を向上させる 「エビデンスレベルの低い実験だ」なんて、野暮ないちゃもんは無視して、がん患者なら多いに笑って、楽しく過ごす方が、予後にも良いのです。下手な抗がん剤よりもよほど効果があります。いちばん良くないのは「無力感」に陥ることです
2018年5月14日 / 最終更新日時 : 2021年11月15日 キノシタ お薦めの記事 マインドフルネス瞑想法はがんに効くか? 押川勝太郎先生の昨日のメルマガで、がん治療の虚実『マインドフルネスはがん患者さんに効果あるのか?』がYouTubeで公開されています。 見ていると、「すい臓がんサバイバーのキノシタさんのブログを読んでると、再発予防で一番 […]
2018年3月10日 / 最終更新日時 : 2023年5月10日 キノシタ お薦めの記事 不安になると、癌が重症化する 不安とストレスが癌の進行を加速する がん患者は、さまざまな悩みを抱えています。一番の心配事は「死ぬんだろうか」ということではないでしょうか。 スタンフォード大学の研究だが、不安によってがんの重症度が高まるというマウスでの […]
2018年3月8日 / 最終更新日時 : 2021年11月16日 キノシタ お薦めの記事 免疫細胞は、幸福感によって変化する 免疫細胞は脳、あるいは心の影響によって変化するのでしょうか。 社交的な人と孤独な人では、遺伝子の発現量(活発さの度合い)が違うそうです。深い満足感を伴う幸福感を抱いている人は、風邪にも罹りにくいと言われます。 深い幸福感 […]
2018年3月3日 / 最終更新日時 : 2021年11月15日 キノシタ 心と体 がんとストレス:マインドフルネス瞑想法で対処できる 持続する大きなストレスは、がんのリスクを高くします。がん患者の再発や転移の起こりやすさにも関係しているようです。 その理由と対処法は・・・。 闘争・逃走反応 ストレスは免疫力を押し下げます。 (闘うべきか、逃げるべき […]