【驚かないで】糖尿病の薬でトイレに「黒いブヨブヨ」が!薬剤師が教える原因と自分でできる解消法・予防策

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先日、自宅のトイレを交換したときのことです。古い便器を取り外しを終えた職人さんから、ふと「ご家族に糖尿病の方はいらっしゃいますか?」と尋ねられました。

驚いて理由を聞くと、「排水管が、黒くてブヨブヨしたもので詰まりかけていたからです。この状態は、糖尿病や高血圧の薬を飲んでいるお宅でよく見られるんですよ」とのこと。

確認すると、確かに配管が、黒い異物でほとんど詰まりかけています。(右の写真⇨)
膵臓がん患者である私は、膵体部と膵尾部を切除してインスリンが出ないので、糖尿病の治療薬を服用しています。手術をされた膵臓がん患者さんの中にも同じ状態の方がいらっしゃるのではないでしょうか。

あるいは、がんの疼痛管理で、オキシコドンなどの医療用麻薬を使っている方もいるでしょう。

もしかして、あなたも「最近トイレの流れが悪い…」「便器に黒いブヨブヨしたものが浮いている…」と、不安に思っていませんか?その原因、毎日飲んでいる糖尿病や高血圧、医療用麻薬の薬にあるかもしれません。

でも、ご安心ください。その現象は決して珍しいことではなく、薬がしっかり効いている証拠とも言えます。そして、正しい知識があれば、ご自身で対処し、予防することも可能です。

この記事では、薬剤師さんの助言を得て、トイレに現れる「黒いブヨブヨ」の正体と科学的な原因、そしてご自身でできる解消法から今後の予防策まで、あなたの疑問に答え、不安をすべて解消します。

糖尿病の薬でトイレが詰まる?「黒いブヨブヨ」の正体

まず結論からお伝えします。トイレに現れた「黒いブヨブヨ」したものの正体は、病気の悪化を示すサインや危険なものでは決してありません。これは、服用しているお薬に含まれる「添加物」が、体外に排出された後に水分を吸って変化したものです。健康への影響を心配する必要はありませんので、まずはご安心ください。

では、なぜこのような現象が起きるのでしょうか。

お薬には、有効成分が体内で適切に放出されるのを助けるため、様々な添加物が含まれています。その代表的なものが「結晶セルロース」などの水に溶けにくい成分です。これらは体内で有効成分を放出し終えると、体に吸収されることなく便と一緒に排出されます。

そして、便器の中や排水管の中で水分に触れると、本来の性質を発揮して水分をぐんぐん吸収し、ゲル状に大きく膨らむのです。これが「ブヨブヨ」の正体です。また、色が黒くなるのは、便の成分と混ざって着色されたり、排水管内部の汚れが付着したりするためです。

この現象は、身近なもので例えると分かりやすいかもしれません。

例えば、お菓子などに入っている乾燥剤(シリカゲル)が水分を吸って膨らむ様子や、粉末のゼラチンがお湯でふやけてプルプルになる様子を想像してみてください。薬の添加物が便器の中で水分を吸収して膨らむのも、これと非常によく似た原理です。つまり、薬の成分が設計通りに機能した結果、二次的に起こる自然な現象と言えます。

このように、トイレに現れる「黒いブヨブヨ」は、お薬の添加物が体外で水分を吸って変化した、いわば「薬の抜け殻」のようなものです。決して体調の異変を知らせるサインではありませんので、過度に心配せず、冷静に対処していきましょう。

なぜ?トイレつまりを引き起こす科学的な原因

トイレつまりが起こる原因は、一つだけではありません。「薬の成分が引き起こす直接的な原因」と、「糖尿病による身体の変化という間接的な要因」、この2つが組み合わさることで、つまりのリスクが高まります。

直接的な原因は、前述した「薬の抜け殻(ゴーストピル)」が化学反応を起こすことです。特に一部の薬は、体内でゆっくりと有効成分を放出するよう特殊な設計がされています。その役目を終えた抜け殻が、便として排出された後にトイレの水分で膨張し、排水管に付着しやすくなるのです。

一方で、間接的な要因として、糖尿病そのものが持つ影響も無視できません。糖尿病の合併症の一つに、自律神経障害があります。これにより腸の動きが鈍くなると、「便秘」になりやすくなるのです。便が硬くなったり、一度に排出される量が多くなったりすると、ただでさえ付着しやすくなっている「薬の抜け殻」と絡み合い、強力なつまりの原因となってしまいます。

【直接的な原因】特定の薬の成分と化学反応

この現象が報告される代表的な薬として、メトホルミン(ビグアナイド系薬剤)が挙げられます。これは、世界中で広く使われている信頼性の高い糖尿病治療薬です。

メトホルミンを含む薬の中には、有効成分を長時間安定して放出させるために、水に溶けにくい成分でできた「殻」で錠剤を覆っているタイプがあります。体内で有効成分が吸収された後、この「殻」がそのままの形で便と一緒に排出されるため、便の中に錠剤がそのまま出てきたと驚かれる方もいますが、これは薬が正常に機能した証拠です。この殻がトイレで水分を吸い、ゲル状の固形物へと変化します。

ほかにも、SGLT2阻害薬など、他の種類の薬でも同様の現象が起こる可能性はあります。

メトホルミン以外にもある?原因となりうる薬の一覧

この「薬の抜け殻(ゴーストピル)」が便と一緒に出てくる現象は、メトホルミン以外の薬でも見られます。特に、1日1回や2回の服用で効果が長く続くように設計された「徐放性製剤」に多い特徴です。以下に代表的な例を挙げます。

薬の分類一般名(成分名)主な製品名例特徴
高血圧・狭心症治療薬ニフェジピンアダラートCR糖尿病の方が合併しやすい高血圧の治療に使われます。
ADHD治療薬メチルフェニデートコンサータ特殊な放出システム(OROS)を採用している代表的な薬です。
鎮痛薬(医療用麻薬)オキシコドンオキシコンチンTRがんの痛み止めなどに使われる薬です。
過活動膀胱治療薬ソリフェナシンベシケア頻尿などの治療に使われます。

※上記はあくまで一例です。また、同じ成分の薬でも、メーカーや剤形(普通錠か徐放錠か)によって該当しない場合があります。

【間接的な要因】糖尿病による身体の変化

例えば、排水管を道路、薬の抜け殻を「小さな石ころ」だと想像してみてください。小さな石ころだけなら、水の勢いで流れていくかもしれません。

しかし、そこに糖尿病による便秘が原因で生じた「硬く大きな便(大きな岩)」が流れてきたらどうでしょうか。小さな石ころが大きな岩に引っかかり、水の流れをせき止めてしまうことは容易に想像できるでしょう。このように、直接的な原因と間接的な要因が重なることで、トイレつまりは発生しやすくなるのです。

したがって、トイレつまりは単に「薬が悪い」のではなく、薬の特性と、糖尿病がもたらす体への影響という2つの側面が合わさって起こる科学的な現象と言えます。両方の原因を理解することが、効果的な対策へと繋がります。

【実践】トイレつまりの解消法を3ステップで解説

万が一トイレが詰まってしまった場合でも、慌てる必要はありません。「状況確認 → 応急処置 → 専門家への相談」という3つのステップに沿って冷静に対処することで、被害を最小限に抑え、安全に問題を解決できます。

なぜなら、焦って自己流の対処をすると、かえって状況を悪化させてしまう危険があるからです。例えば、いきなり水を何度も流そうとすると、便器から水が溢れてしまうかもしれません。まずは落ち着いて「敵」の正体と規模を見極め、適切な武器(対処法)を選ぶことが、賢明な解決への最短ルートなのです。

ステップ1:まずは落ち着いて状況を確認する

最初に、以下の3つのポイントを確認し、つまりのレベルを把握しましょう。

  • 確認ポイント1:水の流れ
    • レバーを回した(水を流した)後、水位が下がるかを確認します。全く流れず、むしろ水位が上がってくる場合は「完全なつまり」です。ゆっくりでも水が引いていく場合は「流れが悪い」状態です。
  • 確認-ポイント2:原因の可視性
    • 便器の排水口付近に、原因である「黒いブヨブヨ」やトイレットペーパーの塊が見えるか確認します。原因が見える場合は、比較的軽度のつまりである可能性が高いです。
  • 確認ポイント3:水位
    • 何もしていない状態で、便器に溜まっている水の量がいつもより多いか、逆に極端に少ないかを確認します。水位の異常は、排水管のどこかで水の流れが妨げられているサインです。
ステップ2:自分で試せる!安全な応急処置

状況を確認し、軽度なつまりだと判断できた場合は、以下の方法を試してみてください。

  • 対処法1:ぬるま湯(40〜50℃)を使う
    • 薬の成分であるゲル状の固形物は、温度が上がることで多少溶けやすくなります。給湯器の設定で40〜50℃にしたぬるま湯を、バケツで便器の排水口にゆっくりと注ぎ、20〜30分放置してみてください。
    • 【注意!】絶対に熱湯は使わないでください。便器は陶器でできているため、急激な温度変化でひび割れや破損を起こす危険があります。
  • 対処法2:ラバーカップ(スッポン)を使う
    • 物理的な圧力でつまりを解消する最も一般的な方法です。排水口全体が隠れるサイズのラバーカップを用意し、以下の手順で行います。
      1. 便器内の水位が低い場合は、ラバーカップのゴム部分が浸かるまで水を足します。
      2. 排水口にラバーカップを密着させ、ゆっくりと押し込みます。
      3. 次に、一気に強く引き抜きます。この「引く」力でつまりを解消します。
      4. 水が流れる音がするまで、この作業を数回繰り返します。
ステップ3:プロの業者に依頼すべきケースの見極め方

以下のケースに当てはまる場合は、無理せず水道修理の専門業者に連絡しましょう。

  • 上記の応急処置を試しても、全く改善が見られない場合。
  • 固形物が見えず、排水管の奥深くで詰まっている可能性がある場合。
    (この場合は、便器を取り外して高圧洗浄機で除去しなければなりません。)
  • マンションなどの集合住宅で、自分の部屋のつまりが他の部屋に影響を与える可能性がある場合(床下浸水など)。

このように、まずは状況を冷静に観察し、自分でできる安全な対処法を試し、それでもダメなら速やかにプロに助けを求める、という段階的なアプローチが、トイレつまりを解決するための最も確実な方法です。

我が家の場合は、内視鏡によって水平部の排水管まで「黒いブヨブヨ」があるのがわかったので、高圧洗浄機でずっと奥まで(5m以上)洗浄してもらいました。これで10年以上は安心でしょう。

もう繰り返さない!今日からできるトイレつまりの予防策

一度経験したトイレつまりは、二度と繰り返したくないものです。ご安心ください。日々の「トイレの使い方」と「生活習慣」を少し見直すだけで、つまりのリスクを大幅に減らすことが可能です。

トイレつまりの原因は、「つまりの原因物質(薬の抜け殻)」と「それを押し流す力」のバランスが崩れることで発生します。したがって、予防策の基本はシンプルです。「原因物質を溜めにくくする」ことと、「押し流す力を強く保つ」こと、この2つのアプローチが非常に効果的なのです。

トイレの使い方で気をつける4つの習慣
  • 習慣1:毎回「大」で流す
    • 節水のために「小」で流しがちですが、薬を服用している期間は、大小にかかわらず毎回「大」で流すことをお勧めします。十分な水量と水圧を確保し、固形物が排水管の奥までしっかり流れるようにするためです。
  • 習慣2:排便後はすぐに流す
    • 薬の抜け殻は、水に浸かっている時間が長いほど膨張し、流れにくくなります。排便後は、便器内に長時間放置せず、すぐに流す習慣をつけましょう。
  • 習慣3:トイレットペーパーを一度に大量に流さない
    • 薬の抜け殻とトイレットペーパーが絡み合うと、より強力なつまりの原因になります。一度に使う量が多い方は、2回に分けて流すなどの工夫をしましょう。
    • トイレットペーパーはダブルよりシングルが溶けやすくて良い。
  • 習慣4:定期的に排水管を洗浄する
    • 目に見えない排水管の内部にも、汚れは少しずつ蓄積しています。月に1回程度、市販のパイプクリーナーを使用して洗浄することで、固形物が付着しにくい環境を保てます。
普段の生活で意識したい2つのこと
  • 意識1:積極的な水分補給
    • 体内の水分が不足すると便は硬くなり、排出しにくくなります。意識的に水分をしっかり摂ることで便が柔らかくなり、薬の抜け殻と一緒にスムーズに排出されやすくなります。
  • 意識2:食物繊維の多い食事
    • 糖尿病の食事療法と並行して、便秘予防のために食物繊維を多く含む食品(野菜、きのこ、海藻など)を積極的に摂りましょう。お通じが改善されれば、間接的なつまりのリスクを減らすことができます。

このように、特別な対策は必要ありません。日々の小さな習慣を見直すことこそが、トイレつまりを未然に防ぎ、安心して薬物治療を続けるための最も効果的な方法なのです。

糖尿病の薬とトイレに関するよくある質問(Q&A)

ここでは、多くの方が抱くであろう疑問について、Q&A形式でお答えします。

薬を飲むのを自己判断でやめてもいいですか?

いいえ、絶対にやめてください。

トイレつまりは物理的な問題であり、解決する方法があります。しかし、自己判断で糖尿病の薬を中断してしまうと、血糖値がコントロールできなくなり、網膜症や腎症、神経障害といった深刻な合併症のリスクを高めることになります。そちらの方がはるかに危険です。薬に関する不安や疑問は、必ず処方した医師や薬剤師に相談してください。

どの薬が原因になりやすいか、事前に分かりますか?

メトホルミンという成分を含む薬で報告が多いですが、断定はできません。

薬の抜け殻が便と一緒に出るかどうかは、薬の設計(剤形)によります。同じ成分の薬でも、製造するメーカーによって添加物や剤形が異なるためです。薬局で薬を受け取る際に、薬剤師に「この薬は便として殻が出ることがありますか?」と一言質問してみるのが最も確実です。

賃貸住宅で詰まり、業者を呼んだ場合の費用は誰が負担しますか?

多くの場合、入居者の自己負担となる可能性が高いです。

建物の構造的な欠陥ではなく、入居者の使用方法に起因するつまり(トイレットペーパーの詰まらせすぎや、異物を流したなど)は、「善管注意義務違反」と見なされ、入居者が費用を負担するのが一般的です。薬の服用が原因の場合もこれに該当する可能性があります。ただし、判断に迷う場合は、まず管理会社や大家さんに連絡し、指示を仰ぐのが賢明です。

この固形物は、浄化槽に悪影響を与えますか?

過度に心配する必要はありません。

薬の抜け殻の主成分である結晶セルロースは、植物の細胞壁の主成分と同じで、自然界に存在する物質です。基本的には便などと同じ有機物として、浄化槽内の微生物によって分解されると考えられます。ただし、頻繁に大量の固形物が流れ込むと、微生物の分解が追いつかず負担になる可能性もゼロではありません。やはり、日々の予防策を実践し、一度に大量に流れ込まないようにすることが大切です。

まとめ

「アラウーノ」で快適になった!

この記事でお伝えしたかった最も重要なことは、「トイレつまりは正しい知識で対処・予防が可能であり、自己判断で大切な治療を中断してはいけない」ということです。

突然のトイレトラブルは誰でも慌ててしまうものです。しかし、その原因が薬にあると知ることで、冷静な第一歩を踏み出すことができます。そして、その後の対処法や予防策も、決して難しいものではありません。

最後に、この記事のポイントを振り返ります。

  • トイレの「黒いブヨブヨ」は、病気のサインではなく、薬の添加物(抜け殻)が原因
  • つまりの解消は「状況確認→応急処置→専門家」のステップで冷静に。
  • 「毎回大で流す」などの日々の小さな習慣が、最も効果的な予防策になる。
  • 最も大切なのは、自己判断で薬の服用をやめないこと。

トイレの悩みは解決できます。それよりも大切なのは、あなたが治療をしっかりと続け、健康を維持することです。薬について、あるいは体のことで少しでも不安な点があれば、どうか一人で悩まず、かかりつけの医師や、薬剤師さんに相談してください。

我が家のトイレ、新しくなり快適です。危うく逆流して溢れるところだったんですね。危なかった \(^o^)/ ⇨


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