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抗がん剤のタイアップ記事、薬事法違反の疑い

読売新聞に次のような記事が載っています。

抗がん剤記事に製薬会社が金銭…薬事法違反か
がん患者向けの雑誌に掲載された記事が、薬事法で禁じられた抗がん剤の広告にあたる可能性があるとして、厚生労働省が調査を始めた。

特定の商品をPRする内容の記事が多いことに加え、製薬会社が出版社に金銭を支払っていたことが判明したためで、厚労省は製薬業界に自主ルールの策定と再発防止を求める方針だ。

一般書店で販売されているがん患者向け月刊誌(公称7万部)とありますから、エビデンス社の『がんサポート』ではないかと推察されます。もしもこの雑誌であるとしたなら、私も取材を受けて「ブログの達人」というコラムに登場させていただいたことがあります。担当者は誠意のある方でした。

「卵巣がん体験者の会スマイリー」の片木美穂代表は「患者が薬の選択を誤る引き金になりかねず、非常に罪深い。『治った人が何人いる』などの情報に飛びついて、その治療を受けられる病院に駆け込み、亡くなった患者を知っている。宣伝なら、読んだ人がわかるようにすべきだ」と指摘する。

日本医科大武蔵小杉病院の勝俣範之教授(腫瘍内科)は「医師らが薬を客観的に評価しているように見えるが、裏に金のやりとりがあるなら客観性に疑いが生じる」と話す。

抗がん剤の広告が認められていないのは、死にいたる副作用が必ずあるからで、リスクとベネフィットを正しく判断して投与すべきなのですが、記事には副作用のことはあまり触れられていなかったような気がします。金銭の授受があったタイアップ記事という事実を隠していたのなら、患者が誤った情報で治療法を選択した可能性もあります。読者であり、もっとも大事にされなければならないはずの、がん患者に対する背信行為でしょう。膵臓がんの情報など貴重なものもあっただけに残念です。

コメントした勝俣医師がTwitterで補足の意見を述べています。

昨日の読売新聞にコメントさせていただきました。 抗がん剤記事に製薬会社が金銭…薬事法違反か

かなり有名ながん患者向けの雑誌です。このような雑誌には、取材協力をしないようにしましょう。

私は以前より、この雑誌社に関して、表向きは、「患者さんのために」などと言っているが、実は、金もうけ主義の怪しい記事があることに気付いておりましたので、取材拒否をしておりました。

損をしているのは、結局、患者さんです。有名なお医者さんがコメントしているからと信じてしまいます。実は、裏で製薬企業が記事を書いているなどと知ったら、どう思われますでしょうか?

このような患者さんを金儲けに使う、詐欺的な雑誌は買うのを辞めましょう。

追記です。私は最初の頃は、この雑誌の編集方針に賛同し、取材を受けていました。途中で編集方針が変わり、金儲け主義に走り始めたことがわかりました。そのことを編集長に進言しましたが、聞き受けてもらえなかったので、それ以来取材拒否をすることにいたしました。

確かにがん患者は情報を必死で求めていますが、それはエビデンスとリスク、ベネフィット、効果と副作用を合わせた正確な情報を求めているのです。

この雑誌に限らず、他の雑誌はどうなんでしょう? 日経も読売の後追い記事を載せていますが、バルサルタン問題を採り上げるのが遅かった日経メディカル。この薬をさんざん持ち上げていましたが、そのことには口をつぐんでいます。広告主には製薬企業が連なっているのです。

企業であるからには利益を上げることは当然ですが、誰のための企業活動なのか。製薬企業からの金がなければ事業として成り立たないのは似たり寄ったりでしょう。この業界もやはり「命よりも金」の世界なのでしょうか。治りたい一心のがん患者に、裏で金のやりとりがあると見抜くことは難しいですよね。

雑誌によく連載している「がんばらない医師」の鎌田實先生はこの報道を見てどのように言われるのか、気になります。

私の「お勧めサイト」からのリンクは削除しました。


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