どうなってるの?

新国立競技場の総工費が2520億円になるそうな。更に後からつける移動式屋根の工事費などを含めると3000億円にもなるという。このような事態になっても誰も責任を取ろうとしない。この建物は絶対に必要なんだと、情熱を持って語る人がひとりもいない。ただ、オリンピックに間に合わないからとか、難工事を成功させれば日本の評価が上がるとか、こんな説明しか聞かされない。

一方で生活保護の住宅扶助を3年間で190億円削減するという。福島原発事故で自主避難している人たちへの公営住宅の無償提供も打ち切るという。新国立競技場の総工費を1000億円削減すれば、こうしたことが賄えるのに。

責任者の安藤忠雄氏は専門家会議も欠席した。もしかすると膵臓がんの摘出後の予後が悪くなったのかもしれないが、そうならそうと説明をするべきだろう。同じ膵臓がん患者として情けない。

川内原発が再稼働へと突き進んでいる。九州電力は立地自治体以外への説明会開催も拒んでいる。万が一のときの避難計画も満足に策定されていない。30キロ圏以遠では屋内待避が原則で、ヨウ素剤の配布もしない方針だという。大規模火山噴火の予知は不可能だと、専門家がこぞって言っている。しかし、規制庁と九電は予知が可能であり、核燃料を冷まして運び出すには2年以上必要だが、十分にその余裕があるという。

2年後の火山予知に成功した例は、過去一つもないのだが、それが可能であるというのなら、火山噴火予知の学問上では大きな前進である。ぜひ査読付の論文として発表してもらいたい。

(実行できそうにない)避難計画を立て、ヨウ素剤を配布してまでして発電する技術を「科学技術」と言うのか。そこまでして発電しなくても他の方法があるだろう。

福島原発事故では誰一人責任を取っていない。新国立競技場の件でも同じだ。

八ッ場ダムしかり、普天間基地のへの辺野古移転問題しかり。民意が反対し、このままではダメだと分かっていても、この国では、一度決めたら軌道修正はできないものらしい。流れに乗っていれば責任は問われないが、流れに竿を差すと責任を取らされるのだろう。

株価が下がっている。少し持ち直したが、先行きは不安だ。もっとも私は株には一切手を出していないから悩むことがない。信用取引で自分の有り金以上の株を買っている人は気が気ではないだろう。安倍晋三の肝いりで年金財源を株式に投資して株価上昇を演出してきただけの話だ。遅かれ早かれバブルがはじける。

バブルの生成と崩壊は、資本主義の宿命である。それは歴史が証明している。そしていつも損をするのは一般投資家である。俺だけはババを引かずに逃げ切れると、誰もが考えるが、誰もが逃げ切れるわけではない。欲が深い者ほど傷が深くなる。これもつい先のバブルがはじけたときに経験したはずである。

何度経験しても、この次は大丈夫だろうという「安全バイアス」はなくならないのだろうか。原発事故はつい4年前に経験したばかりである。のど元を過ぎるには早すぎるだろう。


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