高額療養費の限度額引上げ”見送り”決定
世論の力の勝利ですね。
与党内からも反対の意見が出て、石破総理は四面楚歌の状態でした。
がん患者の命に関わる制度改悪だという声を代表して、この反対運動につなげて盛り上げた天野慎介理事長をはじめ全がん連の皆様の奮闘に心から敬意を表します。
自分自身もがんを抱える身でありながら、本当によく頑張ってくれました。
また、多くのがん患者さんや難病患者さんが反対署名をし、拡散してくださったことも勝利の要因です。
しかし石破総理はまだ諦めておりません。撤回ではなく”見送り”という表現です。
この秋までに新たな方向性を出すつもりだそうですから、気を抜いてはだめです。
次の参議院選挙で自民党,公明党,維新の会に投票をしたら、「信任を得た」として再びこの改悪案が息を吹き返す可能性があります。
こうした社会保障に関する議論をすると必ず”財源はどうするんだ”という話が出てきます。
しかし防衛費の増加、アメリカ軍への思いやり予算の拡充、これらに関して財源をどうするんだという話は一切出てきません。
財源のことだと気にせず反対の声を上げていきます。
もちろん造在する医療費社会保障費に関して何らかの方向性を出すための議論は必要です。いやむしろ超高齢社会が来るのは分かっておりながら、これまでの国が何ら有効な対策を取ってこなかったことも一番大きな要因でしょう。