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今日の一冊(113)「死に逝く人は何を想うのか」
佐藤由美子さんは、ホスピス緩和ケアを専門とする米国認定音楽療法士です。長年米国のホスピスで音楽療法を実践してきた方です。またブログ「佐藤由美子の音楽療法日記」も開設されています。
大切な人との別れは辛いものです。あまりの辛さに誰もが打ちひしがれてしまいます。
私たちは、死に逝く人の気持ちがわかりません。何かをしてあげたいのに、何をしたらいいのかが分からない。どうすれば末期の患者さんの心に寄り添い、サポートできるのだろうか。
佐藤さんの1200人以上の人生を見届けたホスピス音楽療養療法士の経験から、多くの実話を紹介して「見送り」に必要なことが説明されています。
これまで気づかなかったこと、なるほどそうなのかと言う内容が盛りだくさんです
基礎研究を充実して、免疫系の秘密に迫る
本庶さんは常々、このままでは若手の基礎研究者が育たない。文部省の科学研究費は少なすぎるし、すぐに応用につながる研究だけに目が向いているという趣旨の発言をしています。
オプジーボも、本庶さんの何の役に立つのかもわからない好奇心からの基礎研究が実を結んだものです。「経済効果」一辺倒の考えでは、画期的な発明など出てきましません。すぐに臨床に応用したがる傾向にも反対をしています。
昨年10月に行われた、ノーベル賞の受賞決定後の初めての講演後、次のように発言しています。
科学的根拠がない治療を「がん免疫療法」とうたい、自由診療で提供している医療機関も多い。講演後に会見した本庶さんは「(科学的に裏付けのないがん免疫療法を)お金もうけに使うのは非人道的だ。わらにもすがる思いの患者に証拠のない治療を提供するのは問題だ」と強調した。