家族に癌を告知する

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今日は義父の月命日だ。妻と墓参りに行く。信号で止まったら左の窓にアジサイが覆いかぶさるように迫っていた。
紫が美しい。「まだ蕾から咲き始めのころのピンクの花が私は好きだわ」と妻が言う。 今夜癌になったことを打ち明けるつもりだ。

墓参りを終えて、日暮里へ。妻が今日は茶会の日である。降ろしてからまっすぐ自宅に帰る。

夕食はいつものように家族全員そろった。食後話を切り出す。
「また癌になってしまったよ。今度は膵臓がんだ」
テレビを消してもらった。「割と早期の発見だから手術はできる。しかし直腸がんよりは少しリスクは大きい」
しんとして聞いてくれた。妻の目頭が赤くなっている。

二匹のヨークシャテリアもテーブルの下から、不審そうな顔をしてこちらを神妙に眺めている。いつもと様子が違うことがわかっているようだ。
「まだ死ぬつもりはないから、がんばるよ。みんなで協力してくれ」

娘が「父の日に一日早いけど」とベルトをプレゼントしてくれた。「最近おなかも小さいから90センチにしておいたよ」
こんなとき家族はありがたい。


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