スポンサーリンク

すい臓がん患者 希望のニュース

先日も作家の栗本薫(中島梓)さんがすい臓がんで亡くなったというニュースがありました。私のブラウザではGoogleニュースの検索オプションに「 -訃報 -葬儀 」を設定してあり、通常ではこれらの語句が含まれる記事は表示されないようにしてあります。この設定で見たくない記事はほとんどカットされるのですが、先日の栗本薫さんの死亡記事はこの設定をくぐり抜けて表示されてしまいました。

Web上の闘病記もなるべく読まないようにしています。がんに徐々にむしばまれていく様子を書き記した闘病記は、読んでも私に希望を与えてくれません。そしてしばらく更新がないなぁと思っていると、患者の伴侶か子供が「○○は先日闘病の末、亡くなりました。ブログで応援してくださった皆さんに感謝します」などと書かれています。もちろん、当の患者にとってはすばらしい闘いであったのかもしれませんし、悔いのない最期だったのかもしれませんが、私としては、すい臓がんに打ち勝って今も健康だよという、そんな話題が欲しいのです。希望を与えてくれるニュースが。

そんな望みをかなえてくれるようなニュースがありました。読売新聞の鹿児島版に載った記事です。短期間で削除されると思うので全文を掲載しておきます。

がんと闘う命の調べ

がんと闘いながら活動を続けている作曲家が7日、鹿児島市でオリジナル曲の発表会「自然と命のコンサート」を開く。鹿児島女子短期大名誉教授・斉藤正浩さん(77)(鹿児島市玉里団地2)。「来年できるとは限らない」との思いでタクトを振る。(梅野健吾)

 斉藤さんは鹿児島大教育学部音楽科を卒業し、高校や短大などで教べんをとった。その傍ら、鹿児島市や転勤先の宮崎市などで、地元の人を集めて合唱団、吹奏楽団を結成。作曲家として手がけた曲は300曲を超える。

 膵臓(すいぞう)がんを発症したのは1987年。94年には脳出血で倒れた。後遺症のため、歌うこともピアノを長時間弾くこともできなくなった。
2年前には直腸にもがんが見つかった。それでも、「病気になって、逆に良かったかもしれない」と話す。「自然の中で生かしてもらっていることを実感できたから」

 発表会は60年から開いてきた。今回は2003年以来、11回目。しかし、4月から5月初めにかけて、リンパ浮腫で静脈が詰まり、足が膨れ上がっ
て入院した。「発表会は今回が最後になるかもしれない」。そんな思いが頭をよぎった。しかし、妻律子さん(69)が「いいコンサートにしましょうね」と笑
顔で励まし、出演者の手配など事務作業の一切を取り仕切ってくれた。

 発表会では19曲を披露する。ニュージーランドの大自然を歌った組曲「美しき雲ニュージーランド」は、脳出血で倒れる前日に書き上げた作品。律子
さんが作った詩を基にした「皆既日食」や、歌人与謝野晶子の詩「白樺」などに曲をつけ、日本女性の感性を表現した歌もある。地元の女性たちでつくる合唱団
「アンサンブル・シャンテ・フォー」や高校生の合唱団らが歌う。

 斉藤さんは「作曲家、演奏家、聴衆の心が一つになった、安らぎのある内容にしたい。お世話になった人たちへの感謝の気持ちも表現できればいい」と話す。

 発表会は鹿児島市の宝山ホールで午後2時開演。一般2000円、学生1000円。問い合わせは斉藤さん(099・220・1700)へ。

(2009年6月6日  読売新聞)

1987年にすい臓がんを発症したと書かれていますから、20年以上も生存しているサバイバーなんですね。しかも2年前に直腸がん。 私は直腸がんが先でしたから、私とは逆ですね。すい臓がん・脳出血・直腸がん、今はリンパ浮腫。こんな状態で「病気になって良かった」と言える斉藤さん。すばらしい生き方です。多くのサバイバーが斉藤さんと同じように「がんになって良かった」と話していますね。いや実際は、「がんになって良かった」と思えるような心の状態を持てるかどうかが、サバイバーになる条件ではないかと思います。

再発するか転移するかと、明日のことを心配しながら生きるのではなく、今日のこの日を生かされていることに感謝し、楽しいこと、やりたいことを精一杯やる。命を楽しむ。これがサバイバーに近づく一つの道でしょう。

元気の出るニュースでした。


膵臓がんと闘う多くの仲間がいます。応援のクリックをお願いします。

にほんブログ村 病気ブログ 膵臓がんへ
にほんブログ村

にほんブログ村 病気ブログ がんへ
にほんブログ村


スポンサーリンク

すい臓がん患者 希望のニュース” に対して2件のコメントがあります。

  1. キノシタ より:

    NOZOMIさん。
    15年のサバイバーですか。頑張っているのですね。元気な人が闘病記を書くということはほとんどないですから、どうしても不幸な結末を迎える闘病記にならざるを得ないのかもしれません。
    多くのサバイバーがブログを書いていたら、違った状況になるのでしょう。

  2. NOZOMI より:

    1993年に10代で癌になってもう15年が経ちました。そう、「癌になったけど今も元気で生きている」ニュースや作品を見たいし聞きたいんですよね。どんなに感動的なお話でも最後には死んでしまうというのでは、結局励みにならず、健康な方が涙を流して終わり…という冷めた見方をしてしまう日々です。本記事に共感いたしましたので、コメントさせていただきました。失礼がありましたら申し訳ありません。

コメントを残す