クリンソウ(千手ヶ浜)

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週末に奥日光に行ってきた。前から計画していたクリンソウの群生地の撮影である。中禅寺湖湖畔千手ヶ浜にある個人の敷地内であるが、一般に開放されていて、今ではすっかり有名になり、都内からも日帰りの観光バスがでているくらいだ。私は贅沢に温泉と撮影旅行(いつも温泉がつかないと落ち着かない)。奥日光の源泉は硫黄分が多くて黄色いお湯であるが、体がよく温まる。露天風呂には4回も入っただろうか。屋内の温泉よりも露天風呂のほうがα波が高くなるという実験があるそうだ。湯のなかで小鳥のさえずりを聞き、風の音が自分の耳鳴りのように聞こえ、硫黄が鼻をつく。身体から力が抜けていく。温泉は自然に浸る、野生が甦る、身体ではなく心を洗う。どこかの国とのサッカー戦があるらしく、風呂場に人影がない。これ幸いである。温泉に来てまでテレビを見ることもないだろうにと思うが、人それぞれ。勝手にすればよい。私はテレビも明かりも消して、静寂のなかで多くの国道を走るかすかな車の音と虫の声を聞きながら、ぼんやりとした時間を過ごしている。

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朝、開けたままの窓から小鳥の声で目が覚める。まだ午前4時半であった。木々の輪郭が次第に白みかけてくるにしたがって、鳴いている小鳥の声が違ってくる。カゲロウが部屋に迷い込んできた。部屋に小さな露天風呂がついているのだが、このお湯がいつまで経っても温かくならない。1時間出しっぱなしにしておいたが、冷たくて入れたものではない。飾りと考えれば腹も立たないからそう思うことにした。

クリンソウの花言葉:幸福を重ねる・物覚えのよさ・少年時代の希望、物思い

三春の滝桜をアップしたとき、亡くなった茶長さんからコメントをいただいた。その返信に「6月にはクリンソウを撮りに行くからぜひ見て欲しい」と書いた。あれから2ヶ月。残念だが茶長さんには間に合わなかった。

クリンソウを茶長さんに捧げます。

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