がんには効かないホメオパシー

ホメオパシーに関するニュースが続いています。このブログもホメオパシーに関する記事が続きましたが、そろそろおしまいにしたい。こんなばかばかしい療法(療法というのもはばかられるのでオカルトといった方がよいのだが)に関わっているわけにはいかない。今夜は久しぶりのチェロのレッスンだが、チェロに関することも書きたいし、面白い本のことも書かなくてはならない。

「忘却からの帰還」さんのブログからの受け売りですが、ホメオパシーはがんには効きません。
NHSは2006年の段階で「ホメオパシーの対象範囲を軽度な症状に限定」しています。 承認しない一例として、

1994規制に対する新しい規制4(1B)として、人間の軽度な症状および軽度な病気を軽減すると述べている製品のみが、政府法規制のもとで、販売承認に
ついて適格である。これらの目的のために、「医師の監督あるいは介入なしに、通常は、合理的に軽減あるいは治療できる症状」を軽度な症状とする。
これに該当しない症状の完全なリストは提供不可能である。
しかし、以下は、政府法規制のもとで販売承認できない症状の例である。

  • 骨の疾患
  • 心血管疾患
  • 慢性の不眠症
  • 糖尿病やその他代謝系の疾患
  • 肝臓や胆管系や膵臓の疾患
  • 内分泌疾患
  • 遺伝的疾患
  • 関節やリューマチや膠原病
  • 悪性疾患 [癌など]
  • 精神疾患
  • 眼および耳の重度の疾患
  • 重度の消化器疾患
  • HIV関連疾患や結核を含む重度の感染症
  • 癲癇を含む重度の神経疾患および筋疾患
  • 重度の腎疾患
  • 重度の呼吸器疾患
  • 重度の皮膚疾患
  • 性感染症
  • マラリアの治療および予防

繰り返すが、医師の監督の必要がない症状の完全なリストは提供不可能である。しかし、典型的な症状は以下のようなものである。

  • 消化不良、胸やけ、胃酸過多、口臭あるいは鼓腸
  • 疝痛、腹痛あるいは吐気、慢性でない下痢あるいは便秘
  • 乗り物酔い、あるいは関連症状
  • 軽度の皮膚感染症、子供の感染症やおできによる軽度の掻痒や発疹の緩和、水虫
  • 普通の風邪、咳、インフルエンザや上気道感染症に見られる症状
  • 喉の痛みを含む、口腔および咽頭の軽度の急性炎症
  • 筋肉痛や、腰痛、坐骨神経痛、腰痛、結合組織炎、リウマチの痛み、痙攣を含む筋肉のこわばり
  • 花粉症、アレルギー性鼻炎、カタル
  • 鼻詰まり
  • 偏頭痛をふくむ頭痛
  • 神経痛
  • 入眠困難
  • 動揺、不安、神経過敏、ストレス、緊張

ホメオパシーを適用しても良いと書かれた「典型的な症状」の多くは放っておいても自然と治るものです。そして、がん、膵臓疾患には「適格ではない」ということです。

本来のホメオパシー論理であるホメオパシー団体が反論していますが、本場の英国ではがんには効かないとはっきりしているわけです。帯津良一氏も五木寛之氏との対談本『健康問答』において、「ホメオパシーではがんは治りません」とはっきり述べています。それではなぜ帯津三敬病院でレメディを処方するのか? 彼の論理は「がんとの闘いに武器は多い方がよい」ということです。効かない武器を用いてがんと闘う? これは「蟷螂の斧」と言うべきか、それとも「いかさま」と言うべきでしょうか。

日本ホメオパシー医学会の倫理綱領では、(現在は倫理綱領はオープンになっていない)

第8条  本学会員は、ホメオパシーを通じ、社会に対して、医療従事者としての責任を果たし、又、貢献するよう努める。
2  ホメオパシーを、現有の医療の中では最もホリスティックな医療と位置づけ、社会の利益と福祉に貢献するホメオパシーのあり方を、常に検討し、実現するよう努める。
(科学的姿勢)
第13条 ホメオパシーにおけるその作用機序については、現段階では科学的に解解明されているとは言えないが、職務にあたっては、医療従事者として、科学的姿勢を尊重する。

とあります。「科学的に解明されていない」ものに対して、どのように「科学的姿勢を尊重する」のでしょうか。ホメオパシーが「現有の医療の中では最もホリスティックな医療」という位置づけですから、ホリスティックな医療を目指せば目指すほど、現代医療からは遠ざかることになりはしませんか。

がん患者は近寄らない方が無難ですね。すべて承知のうえでホメオパシーに賭けるのは個人の自由ですが。

チェロのレッスンは今日からフォーレの「夢のあとに」です。わくわくします。少し予習したが、難しそう。長谷川陽子やヨー・ヨー・マは簡単そうに弾いているのになぁ。あたりまえか(*´∀`*)


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