不整脈は無理に治さない方が良い
不整脈が治まらないので、心電図を取ってもらいました。伊豆の旅行でも意識レベルが低下していたのか、交差点で信号を見落として危ない思いをしたのです。
膵癌の手術のときにも不整脈が問題になって、手術に耐えられるかどうか、外科と内科の先生が検討してくれたのでした。結果的に手術はOKとなったのでしたが、後で先生が曰く。「メスをお腹の上にあてがったとたんに、あなたの不整脈はぴたっと止まったよ」と笑っていました。麻酔が効いていても深層レベルの意識はあるのかもしれませんね。メスの冷たさにビックリして不整脈が止まったのでしょうか。
心電図の結果は、心室性期外収縮。若いころからの持病ですから、この病名には親近感があるのですが、悪化していないかどうかが心配でした。心電図を見ても教科書に載るような不整脈が出ていました。「先生、結構出ているけど、規則正しい不整脈ですね。言葉の矛盾だけど」。
先生の診断も「まぁ、気になるようなら薬を出しますが、むかしは不整脈を抑える治療が推奨されたのですが、最近はむしろ、無理に治療しない方が良いといわれています。薬で抑えても別の心筋梗塞などで死期を早めることが分かってきたのです」とのこと。「分かりました。それでは治療はしません」で、おしまい。
糖尿病や高血圧の治療と同じですね。血糖値や血圧を厳格に管理しても、それが寿命の延長にはつながらない。むしろ副作用で早死にすることが多い。不整脈も同じことのようです。薬嫌いの私にはありがたいエビデンスです。
ストレス、ないはずだけどなぁ。
ストレスを溜めない。睡眠を十分に取って規則正しい生活をする。食べ過ぎない、太りすぎない。これってがんの治療も同じですね。
要するに、あたりまえの生活をすることが、全ての病気に対する一番効果的な治療法です。『9割の病気は自分で治せる』という本があったような気が・・。
さあて、これから焼酎と蕎麦を食ってチェロのレッスンだ。前回からエルガーの「愛の挨拶」。エルガーはジャクリーヌ・デュ・プレの十八番である「チェロ協奏曲」が有名ですが、愛妻家のエルガーが結婚記念日に妻のために作曲したのがこの曲。こんな曲です。新倉瞳さんのチェロ、いいですね。