街のヒポクラテス


雨の日曜日。こんなときには何を聴こうか。私は神も仏も信じていない無信心論者ですが、がんの王様といわれるすい臓がんの魔の手から逃れ得たことにはなにか「大いなるもの」の存在を感じたくなる。私の細胞の一つ一つも、この宇宙の全存在とつながっている。エネルギーのやりとりをしているのである。少しは敬虔な気持ちになっても良かろうというものだ。

それならばやはりバッハだろうか。「主よ。人の望みの喜びを」から聴いてみる。「トッカータとフーガ」「幻想曲とフーガ・ト短調」も良いなぁ。ヘンデルの「メサイア」は全曲だと2枚のCDになる。これもじっくりと聴いてみたい。

今の幸福な気分を味わうのなら、フランス映画「幸福」でも効果的に使われたモーツァルトの「クラリネット五重奏曲イ長調K.622」だろう。「フルートとハープのための協奏曲ハ長調K.299も絢爛で浮き浮きする。マーラーの「大地の歌」とベートーヴェンの第九で締めよう。

かかりつけの先生にがん研での検査結果を報告しました。「無罪放免」を喜んでくれました。すい臓がんで5年生存しいる人もたまにはいるけれども、あなたのように元気でいるのは、レベルが違うというか、見たことがないよ、と二人の先生からいわれました。すい臓がんをやったら、以前よりも健康体になったのだから、そう言われるのも無理からぬことでしょう。

がんになるのはそれまでの生活に原因があるのです。ストレス、食べ過ぎによる過体重、偏食、運動不足。これらを元から変えないかぎり、つまりがん細胞が育った体内の環境を変えないかぎり、がんが治ることはないのです。根本原因を取り除かないで、サプリメントや抗がん剤に頼るだけでは、いずれ再発すると思います。

その先生、鈴木央医師が、昨日のBS-TBS『ヒポクラテスの誓い』で紹介されていました。

Imageyositakapc039
Imageyositakapc028

24時間365日、在宅医療に関わって15年、いや父親の鈴木荘一先生の時代からだと50年以上です。長い終末期医療の経験を持ち、私も終末期はこの先生にお願いするつもりでしたが、「先生、最期はお願いするという約束は果たせなくなりました」と言ったら、笑っていました。強い痛みのあるすい臓がんの末期には、この先生でなければ痛みを抑えられないと思っていたから。


膵臓がんと闘う多くの仲間がいます。応援のクリックをお願いします。

にほんブログ村 病気ブログ 膵臓がんへ
にほんブログ村

にほんブログ村 病気ブログ がんへ
にほんブログ村


スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です