黒澤明の「夢」

Web交流会のご案内

【日 時】2021年2月7日(日) 13:00~16:00(開場:12:45)
【場 所】Zoomを使ったオンラインの交流会です
【対 象】膵臓がん患者とその家族、遺族
【参加費】無料
【定 員】20名
【内 容】
第一部 「がんゲノム医療とリキッドバイオプシー」について患者の和田さんが解説
第二部 患者さん同士の交流会

ウェブ会議ツール「Zoom」を使ったWeb交流会となります。
スマホだけで簡単に参加することができます。

参加申込受付中です。
詳しくはオフィシャルサイトで


スポンサーリンク
LINEで送る
Pocket

暑い! あまりに暑いので、しばらく散歩はおやすみだ。熱中症になってはたまらん。涼しげな写真でもアップしよう。

_MG_8284

安曇野の大王わさび農場にある水車です。2006年に撮影した写真です。まだ膵臓がんが見つかっていなかったころのものです。この水車小屋は、黒澤明の映画『夢』のロケに使ったものをそのまま残してあるのだそうです。

『夢』は八話のオムニバス形式で、最後の「水車のある村」がここで撮影されています。

第四話「トンネル」は黒澤の戦争体験です。

なんと、今度は、全滅したはずの「第三小隊」の隊列までもが、トンネルの中から“私”の前に行進してきたのだ。
小隊長が、こう叫ぶ。
「小隊!止まれ!」
「中隊長殿に、敬礼!」
「捧げ~銃(つつ)!」
その号令と同時に、隊員たちは、“私”に向かって、いっせいに捧げ銃をしてきた。
しばらくの静止の後、小隊長は、再び号令をかける。
「直れー!」
そして、以下のように“私”に報告してきた。
「第三小隊、ただいま帰りました。」
「全員、異常なし!」
“私”は、嗚咽をこらえながらも、一言一言を噛み締めつつ、しっかりとした口調で、こう告げる。
「聞いてくれ!」
「お前たちの気持ちは・・・、よーく分かる。」
「しかし、第三小隊は、全滅した!」
「お前たちは、全員戦死したのだ。」
・・・しばしの沈黙。
「すまん」
…“私”は、心から彼らに詫びる。

「平和ボケ」した戦争オタクの偉い人たちが、売られてもいない喧嘩を買って、海外でも戦争をしたがっているようですが、もちろん自分が真っ先に戦場に行くんでしょうね。

「赤富士」は原子力発電所が爆発し、同時に富士山も噴火する。まさに3.11の直後に富士山で大きな地震があったことを思い出させます。黒澤はこう書き残しています。

猿は火を使わない。

火は自分達の手に
負えない事を知っているからだ。

ところが、人間は核を使い出した。
それが、自分達の手に負えないとは考えないらしい。

火山の爆発が手に負えないのは、わかっているのに、
原子力発電所の爆発なら、なんとかなると思ってるのは、

‥‥どうかと思うね。

高い木に登って、
自分のまたがっている木の枝を
一生懸命切っているいる阿呆に似ているね。

人間は間違いばかり起こしているのに、
これだけは絶対間違いは起きないなんて、
どうして云えるんだろう。

それも、もし間違えたら、
おしまいだと云うのに、
どうして、そんな事が云えるんだろう。

大方の人は、それから眼をそむけている
問題が、あまりにも大きくおそろしいからだ。

黒澤明

25年も前にこの映画を作った黒澤明の、本質をずばりと突く先見性に脱帽です。「安全神話ボケ」した原子力ムラの住人たちが、性懲りもなく原発を稼働させようとしています。「美しい日本」を「住めない日本」にしたいのだろう。

最後は「水車のある村」:静かな川が流れる水車の村に着く。壊れた水車を直している老人に出会い、この村人たちが近代技術を拒み自然を大切にしていると説かれ、興味を惹かれる。老人の初恋の人であった老婆の葬式では、村人は嘆き悲しむ代わりに、良い人生を最後まで送ったことを喜び祝い行進するのであった。

 こんにちは・・・・・ こんにちは
 はい こんにちは
 この村は何と言う村ですか?
 名前なんかないよ。わしらはただ「村」と呼んでいる。よその連中は「水車村」と言ってるがね。
 この村の人はみんなここに住んでるんですか?
 いやぁ、住んでる村は別にある。
 ここには電気はひいてないんですか?
 あんなものは要らない。人間は便利なものに弱い。便利なもの程「良いもの」だと思って、本当に「良いもの」を捨ててしまう。
 灯りはどうするんですか?
 ロウソクもあればタネアブラもある。
 夜は暗くないですか?
 暗いのが夜だ。夜まで昼のように明るくては困る。星も見えないような明るい夜なんて嫌だね。
 田んぼがあるようですが、耕運機も収穫用のトラクターも無いようですね。
 そんな物は要らん。牛もいれば、馬もおる。
 燃料には何を使ってるんです?
 主にたき木を使う。生きている木を切るのは可哀相だが、けっこう枯れる木もあるから、それを焚き木にして使っている。それに木を炭にして使うと何本かの木が大きな・・・・・
そうだ、牛の糞もいい燃料になる。

全景はこんな感じです。

_MG_8235

便利なものを買うためにあくせく働く。ものを買うと時間を失うことになる。スマホを持てば使うための時間が必要になるが如くである。こうしていつのまにか、本当の自分を見つめる時間を失っていく。

せっかくがん患者になったんだから、これまでの生き方や考え方を変えてみなくては損だろうに。

_MG_8316


がんと闘う多くの仲間がいます。

にほんブログ村 病気ブログ すい臓がんへ
にほんブログ村

にほんブログ村 病気ブログ がんへ
にほんブログ村


スポンサーリンク

このブログの関連記事

  • 膵臓がんとK-RAS遺伝子膵臓がんとK-RAS遺伝子 重要なのはすい臓がんにおけるタルセバはk-RAS遺伝子変異陽性では奏功しないと考えられます。そして膵臓がんにおけるK-RAS遺伝子変異は病状が進むにつれて割合を増しsecond- […]
  • ストロンチウムの怪(つづき) 文科省の見解について、放射能防御プロジェクトに琉球大名誉教授の矢ヶ崎克馬先生の見解が載っています。文科省の測定結果は「福島由来とは言えない」の証明になっていないという見解です。 […]
  • 天に星、地に花、人に慈愛 私は帚木蓬生のファンである。彼の作品はほとんど読んでいる。もちろん『三たびの海峡』は彼の代表作であるが、『風花病棟』『ヒトラーの防具』『アフリカの蹄』『アフリカの瞳』、どれもすば […]
  • パンキャンのWEBセミナーパンキャンのWEBセミナー 恒例のパンキャン主催のパープルリボンセミナー、今年はWebでZoomでの開催ですね。 ■主催  東京医科大学、NPO法人パンキャンジャパン ■日時  2020年 […]
  • 再臨界は起きるか?再臨界は起きるか? 気もそぞろで、落ち着かない毎日が続いている。がんの告知を受けたときでさえ、こんな気分にはならなかった。もちろん、地震・大津波、そして収束する気配のない福島第一原発が原因だ。 […]
  • 今日の一冊(120)『オリジン』我々はどこから来たのか?今日の一冊(120)『オリジン』我々はどこから来たのか? 昨日は、大田区平和都市宣言記念事業「花火の祭典」が多摩川の河川敷で行われるはずでしたが 台風の影響による激しい雨が予想されたので中止となりました。花火を撮影するべく […]
  • 統合医療を考えるなら、『がんに効く生活』を統合医療を考えるなら、『がんに効く生活』を 「海外 […]
  • 人間もがんも複雑系だから奇跡が起きる人間もがんも複雑系だから奇跡が起きる 窓から何かが・・・ 人間(も含めて生命すべて)は複雑系です。複雑系についてはいろいろとブログで書いていますし、右の検索窓から検索できます。 宇宙の […]
LINEで送る
Pocket

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です