膵がん細胞が正常細胞に!

膵がんの細胞にE47遺伝子を発現させたら、がん化する前の正常細胞に戻ったという非常に興味深い研究です。

4月18日・米サンフォード・バーナム医学研究所からの報告で、

今回報告されたE47タンパク質は、ADTCタンパク質と同じ転写調節因子で、様々な遺伝子の発現調節に関わっている。今回、このE47遺伝子をヒトすい
臓腺がんの株化細胞で強制発現させたところ、がん細胞ががん化する前の正常細胞である腺房細胞へと初期化された。これにより腫瘍原性(移植によって腫瘍を
作る能力)も著しく低下した。
この初期化によるがん治療はすでに、急性前骨髄球性白血病といくつかの神経芽細胞腫で成功していることから、期待できるという。今後は株化細胞ではなく実際の患者から単離した初代培養細胞でも同様の効果があるか確かめたいとしている。

このブログでも何度か紹介した、がんのエピジェネティクス理論では、がん細胞は適切な条件を与えてやれば、相当進んだがんであっても逆行させて正常細胞に戻ることが可能であるという理論です。

がんの進行の第一段階はエピジェネティックな変化であり、それは逆行させることもできる。相当進んだがんでも、適切な条件を整えれば、エピジェネ
ティックに逆行させることが可能である。微小環境論では、その適切な条件とは、免疫反応と、周囲の健康な細胞との相互作用であるとする。

それが膵臓がんでも可能性が出てきたという、驚くべき、われわれ膵臓がん患者には期待の高まる研究ですね。

近藤誠氏の「がんもどき理論」では、がんは本物のがんと「がんもどき」があり、本物のがんはすでに転移しているから治療しても治ることがない。抗がん剤も手術もムダであるという「トンデモ理論」ですが、最先端の研究は近藤氏のような「医者もどき」の思惑を裏切る方向に研究が進んでいます。

膵臓がん(に限らないが)の劇的な寛解、自然治癒というのは、なんらかの環境条件によってこのE47転写遺伝子が発現したのかもしれませんね。その何らかの条件が分からないからやきもきするのですが、たぶん精神的・霊的な心の有り様と関係しているのだと推測します。

以上、「サイエンスあれこれ」さんの記事を参照させていただきました。
すい臓がんはもう怖くない!第2弾


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