戦後70年目の憲法記念日

今日は憲法記念日である。この日だけでもと、毎年憲法の前文くらいは読み直そうと心がけている。前回ブログに書いたのは2010年のこの日だった。土佐弁で憲法前文を読み直してみた。『がん患者が考える生と死

そして、そこにはこう書いてあった。

今朝の朝日新聞によると、憲法九条の改正には反対が67%だという。安倍内閣当時は改正反対は49%だったことを思うと、先日亡くなった井上ひさし氏らの憲法九条の会などの活動が効果を現わしているのだと思って喜ばしい。

しかし、第二次安倍内閣が誕生してからはこの喜ばしい思いが反転してしまった。当時、私は今日のような危険な事態になるとは予想もしていなかったのだ。だが政府は「集団的自衛権」の行使ができる法整備を着々と進めている。「平和の党」であるはずの公明党が、これに全面的に協力している。

来年の参院選で3分の2の議席を得れば、憲法改正の発議と国民投票が現実味を帯びてくる。この1年が正念場である。

哲学者カントが『永遠平和のために』を出版したのは彼が71歳の1795年である。その6年前の1789年にはフランス革命がはじまり、4年後にはルイ十六世とマリー・アントワネットが断頭台の露と消えている。カントが79歳の1803年はナポレオン戦争が勃発した年である。

このような時期に出版された『永遠平和のために』は、次のように指摘する。

行動派を自称する政治家は、過ちを犯して国民を絶望の淵に追いやっても、責任は転嫁する。

対外戦争のために国債を発行してはならない。
借款によって戦争を起こす気安さ、
また権力者に生来そなわった戦争好き、
この二つが結びつくとき、
永遠の平和にとって最大の障害となる。

まさに安倍政権のことを言っているかのようである。

国の軍隊を、共通の敵でもないべつの国を攻撃するために他の国に貸すなどということはあってはならない。

どちらに正義があるかを決定するのは、戦争の結果でしかない。

自衛隊を正解のどこにも派遣して殺し、殺されることができるようにするのは、愚かな企てである。戦争はいつも「平和」の名の下に開始される。

いま、自分にできることを最大限に実行しなくてはならない。地球が病んでいてはがんは治らない。平和でなければ最善の治療を得ることはできない。

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