死ぬ直前に誰もが後悔すること
『看護師が語った死ぬ直前に誰もが後悔する「5つのこと」』のタイトルの記事が目に留まりました。
末期患者と接する看護師が、彼・彼女らが死ぬ直前に語った言葉をまとめた本の紹介です。日本ではなく米国の話ですが、大いに参考になります。
- 期待に応えるよりも、“自分らしく”生きればよかった
- あんなにがむしゃらに働かなくてもよかった
- 言いたいことを我慢せず、はっきりと口に出せばよかった
- もっと友達と連絡をとればよかった
- もっと自分の幸せを追求すればよかった
1.⇒これはよく分かります。「あの人は良い人ね」と言われて、「良い人」を続けてしまうのですね。
2. ⇒若い頃は、がむしゃらに働いてきました。そのためかどうか、50歳で直腸がんに。しかし、治癒したら元通りにがむしゃらに。そして、すい臓がんです。さすがにこれには参った。がむしゃらは止めました。
3.⇒これはないなぁ。言いたいこと、言うべきことを言いすぎていつも損をしてきた。
4.⇒若い頃の友達とはいまでも頻繁に連絡を取っている。毎年同窓会も。仕事の上では友達は作らない主義だから。
5.⇒「自分の幸せ」ってなんだろう? 家族が幸せそうなら自分も幸せを感じる。自分だけの幸せはないような気がするけど。今は私は幸せを感じています。仕事の上で自分にしかできないことがあり、写真にチェロにと趣味の時間もたっぷりと取っている。読みたい本がたくさんあってそれもチャレンジしている。100点満点で言えば95点かな。
緩和医療医の大津秀一さんが『死ぬときに後悔すること25』を書いています。こちらはもっと具体的で分かりやすい。
- 健康を大切にしなかったこと
- たばこを止めなかったこと
- 生前の意思を示さなかったこと
- 治療の意味を見失ってしまったこと
- 自分のやりたいことをやらなかったこと
- 夢をかなえられなかったこと
- 悪事に手を染めたこと
- 感情に振り回された一生を過ごしたこと
- 他人に優しくしなかったこと
- 自分が一番と信じて疑わなかったこと
- 遺産をどうするかを決めなかったこと
- 自分の葬儀を考えなかったこと
- 故郷に帰らなかったこと
- 美味しいものを食べておかなかったこと
- 仕事ばかりで趣味に時間を割かなかったこと
- 行きたい場所に旅行しなかったこと
- 会いたい人に会っておかなかったこと
- 記憶に残る恋愛をしなかったこと
- 結婚をしなかったこと
- 子供を育てなかったこと
- 子供を結婚させなかったこと
- 自分の生きた証を残さなかったこと
- 生と死の問題を乗り越えられなかったこと
- 神仏の教えを知らなかったこと
- 愛する人に「ありがとう」と伝えなかったこと
死の直前に後悔しないためには、先達の経験を知って、人としてよりよく生きることでしょうね。日本人もアメリカ人も本質的には同じことを感じているようです。
では後悔しないように生きるにはどうすればいいか?
“人生を後悔しないための5つのポイント”
- 人はいつ死んでもおかしくないと覚えておく
- 自分には必ず何らかの「 生きている理由 」があると考える
- 本当の自分、あるべき自分について、とにかく考え続ける
- 生涯を通じて「 自分の役割 」を探し続ける
- 自分の「 心の声 」を聞いたなら、すぐに行動に移す
ついつい、日々の生活、目の前の闘病・治療方法にだけ注意がいってしまい、これらをじっくりと考えることは希ですね。もっと意識して考えよう。