名古屋大学病院:膵癌の腹膜播種にパクリタキセル

名古屋大学病院消化器外科准教授の藤井努医師の記事。

8割以上が手術不可能な膵がん 新薬で可能に

前半の、術前化学療法で腫瘍を小さくしてから手術に持ち込む方法はよく知られているが、後半の腹膜播種に対するパクリタキセル注入を名古屋大学病院でも行なっている。

注目されている治療のもうひとつは、腹膜播種に対する新しい治療だ。腹膜播種とは、がん細胞が発生した臓器とは別の臓器などを覆っている膜に、がんが飛び火している状態だ。

しかし藤井医師は、関西医科大学との共同臨床研究として、胃がんや卵巣がんで成果を出している治療法を応用している。
「おなかにリザーバーという差し入れ口を設け、そこから腹腔内に直接、抗がん剤のパクリタキセルを投与します」(藤井医師)

藤井医師と共同研究チームは、膵がんで腹膜播種になっている33人に実施。8人が不可能だった手術を受けられるようになった。この内容は、世界的に権威のある医学雑誌「Annals of Surgery」に掲載された。
「ただし、腹膜播種は小さいのでCTでも見つからないことが多い。なので私は、進行膵がんであれば審査腹腔鏡もおこないます」(同)

審査腹腔鏡は、CTなどの画像診断では検出できない腹膜転移を診断できる。腹膜播種が見つからなければ、抗がん剤や放射線で手術可能に持っていく。治療方針が大きく変わるので必須の検査だという。

「膵がんで手術不可能だと言われても、決してあきらめないでほしい。『治療が難しい』と言われても、ぜひセカンドオピニオンを受けてください」(同)

ワタクシさんもブログ審査腹腔鏡のことを書かれていましたね。腹膜播種はなくて手術ができたのです。

岸和田徳洲会病院 腹膜播種センターなど、「審査腹腔鏡」「膵がん」などで検索すれば対応している病院がヒットします。


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