【訃報】田中雅博師死去 執着を捨てれば心は自由自在になる

スポンサーリンク
【日 時】2019年4月14日(日) 13:10~16:30(開場・受付:12:50ごろ)
【場 所】JR京浜東北根岸線 大森駅東口から徒歩4分 Luz大森4階 入新井集会室
【参加資格】膵臓がん患者とその家族、遺族
【参 加 費】1,000円(会場使用料及び資料代、講師謝礼)
【定 員】 130名
【内 容】
●講演:森省歩氏(ジャーナリスト)『最新取材報告 ここまでわかった「丸山ワクチンの実力」』
●患者さんどうしの情報交換~フリートーキング

オフィシャルサイトはこちら
申込み受付は、3月1日(金) 8:00からです。
Pocket
LINEで送る

末期の膵臓がんであり、医師で僧侶でもあった田中雅博師が、21日に亡くなったと報じられています。

2014年10月にステージⅣbの膵臓がんと診断され、手術はしたが肝臓への転移も見つかった。抗がん剤治療を続けたが効果は芳しくなく、「来年の3月の誕生日を迎えられる確率は非常に小さい。もう少しで死ぬという事実を直視しています」と述べておられた。それが3度目の誕生月までがんばってこられた。

もう少し生きられそうだと、この間精力的に死と仏教について連載を続け、末期のがん患者に生と死、生きる意味を自らの体験として語り続けてこられた。

医師でもある田中師に、善意から民間療法を勧めてくる人もいたそうだ。

私が現代医学では治癒不可能な状況だと知って、民間療法を奨めて来られる方がいました。善意からでしょうが、民間療法には効くという証拠がありません。「西洋医学でダメなら東洋医学で」という方もいますが、それも古い話で、現代医学に西洋も東洋もありません。東洋医学由来でも臨床試験を行なって効果が認められれば、すぐに現代医学に取り入れられるのです。

田中師は『いのちの苦しみは消える: 医師で僧侶で末期がんの私』において”いのちの苦しみ”との向き合い方を説いている。

「人は誰でも100%死にますが“いつか”であって、すぐではありません。ですが、限られたいのちだとわかると、死にたくない、死ぬのが怖いという気持ちが出てきます。それが、“いのちの苦しみ”です。“スピリチュアル・ペイン”ともいいます。人間誰しも生きていられるなら生きていたいと思いますし、いのちがなくなることに苦しみは感じます。でも、人の死は思い通りにはなりません」

いのちの苦しみをやわらげるひとつの方法として、田中さんは“生きることへの執着を捨てる”ことを説く。人には“思い通りにしたい”という欲求があり、思い通りにならないことに対して苦しみを感じる。だからこそ、“生きたい”“死にたくない”といった欲求をコントロールすれば、苦しみがなくなるという。

いのちの苦しみは非科学的な領域だから、医者では治せませんと、臨床宗教師の活動に力を注いでこられたのです。

この本の巻末には、田中師の般若心経の現代語訳が載せられている。

お釈迦様は一切の苦しみを五取蘊苦(ごしゅうんく)にまとめられた。この身体が我であり我がものであるという執着、自分の感覚、表象、意志、意識という執着をも空っぽにすれば知恵が完成し、心が自由自在になり、恐れがなく、生死の輪廻を離れ、大河を超えて涅槃の彼岸に渡ることができるのだと。

医療には限界があり、死はいずれやってくる。だから、いつまでも「もっと生きたい」は希望ではない。「執着」なんだ。執着を捨てれば心は自由自在になる。

田中師のご冥福をお祈りし、感謝を捧げます。<合掌>


がんと闘う多くの仲間がいます。

にほんブログ村 病気ブログ すい臓がんへ
にほんブログ村

にほんブログ村 病気ブログ がんへ
にほんブログ村


スポンサーリンク

このブログの関連記事

  • がんの10年生存率 膵臓がんは少し改善がんの10年生存率 膵臓がんは少し改善 全がん協から、がんの生存率調査が発表されましたね。マスコミでも報道されています。 昨年に続いて2度目の調査です。あいかわらず膵臓がんの生存率は低いですが、昨 […]
  • 膵がん腹膜播種の形成をプラズマ活性乳酸リンゲル液で抑制-名大膵がん腹膜播種の形成をプラズマ活性乳酸リンゲル液で抑制-名大 膵がん腹膜播種治療の新たな治療戦略 膵がん腹膜播種の形成をプラズマ活性乳酸リンゲル液で抑制-名大 名古屋大学は11月21日、プラズマ活性乳酸リンゲル液が、膵がん腹膜播種治 […]
  • 岡山大、肝転移の膵臓がんで治験岡山大、肝転移の膵臓がんで治験 山陽新聞の記事ですが、『岡山大「REIC」で肝がん治験 医師主導で5月にも開始』によれば、肝転移した膵臓がんも対象になっているようです。 この記事を書いた記者、肝転 […]
  • ビタミンDの腫瘍予防効果ビタミンDの腫瘍予防効果 このところビタミンDが心臓病やがんの予防に有効であるというエビデンスが急増しているようです。「海外癌医療情報リファレンス」を翻訳したものが「がんサポート情報センター」に「ビタミン […]
  • <合掌>はにかむような笑顔だったネコネコザムライさん<合掌>はにかむような笑顔だったネコネコザムライさん はにかむような笑顔で、ご自身が辛い状態にもかかわらず、いつも他の患者さんを励ましていました。 ご夫婦そろって、長い間、膵臓がんの集いの運営をお手伝いしてくださったネ […]
  • 元号の強制は止めて欲しい元号の強制は止めて欲しい 西城秀樹も星由里子も亡くなった。私などは、どちらかというと西城秀樹の絶叫型のステージよりも若大将に出てきた星由里子の方に親近感が持てる。昭和の影がだんだんと薄くなっていく […]

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です