高齢のがん患者は早く死ねか?

Web交流会のご案内


【日 時】2020年12月12日(土) 13:00~16:00(開場:12:45)
【場 所】Zoomを使ったオンラインの集まりです
【対 象】膵臓がん患者とその家族、遺族
【参加費】500円 (PayPal決済、郵便振替)
【定 員】100名
【内 容】
第一部 がん研有明病院 腫瘍精神科部長 清水研先生の講演
『もしも一年後、この世にいないとしたら ~4000人の患者家族と対話した精神科医の学び~』
第二部 患者さん同士の交流会

ウェブ会議ツール「Zoom」を使ったWeb交流会となります。
スマホだけで簡単に参加することができます。

参加申込受付中です。 詳しくはオフィシャルサイトで


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毎日や読売が報じていますが、高齢がん患者には抗がん剤治療の効果が疑わしいから、調査をするとの方針だ。

確かにガイドラインやエビデンスの元となる臨床試験の対象者は、身体状況の良い70歳以下の患者が対象だから、高齢がん患者についてのエビデンスはない。

しかし、暦上の年齢だけで一律に治療を受ける、受けさせないと決めるのは、最近の個別化医療の考え方とも相容れない。要するに高齢者で進行がん患者には何もしないで緩和ケアを受けさせておけば良いという考えらしい。年齢ではなく、遺伝子解析など個別化されたがん医療によって、効果のあるなしが判断できる時代がすぐそこまできているというのに。

堀田知光・がん研究振興財団理事長の話「抗がん剤治療に適した高齢患者と適さない患者を見極め、それぞれに合う治療法を確立するべきだ。高齢者によく見られる、遺伝子の働き方を分析し、新治療法を開発することが重要になる。

という、国立がん研究センター 前理事長の堀田氏の指摘がもっともだ。

確かに抗がん剤で生活の質(QOL)を落として、延命どころか命を縮める患者もいるに違いない。しかし、治療への希望を奪われた高齢がん患者はどうなる。治療効果を検証するというが、治療効果とは時間の長さだけの尺度で測れない。生活の質×時間の長さではないのか。

あるいは、高齢がん患者を対象にした低用量抗がん剤治療の臨床試験か調査をするのいうのはどうだ。副作用も抑えられるし、もしも効果が確認できたならば、医療財政も削減でき、高齢がん患者にも希望を与えられる。一石二鳥だろう。

低用量抗がん剤治療にはエビデンスがない、という非難に対して、政府の予算でエビデンスを確認するわけだ。これは我ながら名案だ。

私も戦後の団塊の世代である。必死でこの国や家族を支えてきたという自負がある。そして高齢になれば、当然がんなどの病気になる。若いころに無理をしているからなおさらだろう。国民が高齢化すれば医療費が増えるのはあたりまえだ。優秀な官僚たちが、それを予測できなかったはずはあるまい。だとしたら、長期的に財政的対策を考えておくべきではなかったのか。要するに、今日の事態を招いたのは政府や厚労省の「無策」が原因である。

それを、枯れ木に水をやるのはムダとばかりに、医療費削減の思惑が透けて見える対応を押し進めようとする。厚労省の思いを忖度して旗振りをしている国立がん研究センターは、理事長が替わってからひどくなった。患者中心の医療ではなく、厚生労働省の方ばかりを向いていないか。噂では厚労省から来ている事務方のトップが理事長よりも強い権限を持っていて、逆らえないと聞く。

昔の「がん難民を作るがん研究センター」に逆戻りしてしまったようだ。

【記事の元になった報告】


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高齢のがん患者は早く死ねか?” に対して6件のコメントがあります。

  1. 通りすがり より:

    それでも今の70代の方々は恵まれてますよ。
    医療費だってご不満はあるでしょうが、現役世代の負担を考えてるとある意味しょうがないのです。これ以上、先の世代の負担を重くすることは不可能です。

  2. みのさん より:

    確かに非常に短絡的ですね。医療費の拡大を抑えるのは喫緊の課題ですが、そうした一般世論を背景に一律に高齢者の抗がん剤治療を抑制しようなんて、余りに工夫が無さすぎます。
    木下さんがおっしゃる通り、現在健康な人も潜在的な癌患者の可能性があり、その確率は低くないわけです。そう考えると癌患者だけの話でなくて、全国民の話でもあるわけです。
    かって自分もそうでしたが、人間の想像力は意外に貧弱なものですね。自分や家族が癌になるかもしれないと思っている人は少ない、と感じます。厚労省のお役人も同列です。
    自分も余命2~3か月から生き延びて、5年近くの73才ですが、昔やりのこしたスキーの指導員の資格取得、マラソンの記録更新、癌患者に役立つ温熱システムの開発に情熱を持って当たっています。年齢ベースの一律な医療の適用は、とんでもない考え方だと思います。

  3. キノシタ より:

    ぴのこさん、ひぃさん、マイコさん。コメントありがとうございます。
    新聞の見出しでは「75歳以上には抗がん剤の効果はない」と断定調で書いていますが、「サンプル数が少なくて、実際は分からない。だから大規模調査をしよう」が真実ですね。
    しかし、厚労省の意図は見え見えです。なんとか医療費を削減したい本音があからさまです。
    「6割以下にすると効かない」も、エビデンスがないだけなので、じゃぁ高齢者には低用量での効果(QOLと生存期間を考えた)を検証すれば良いはずだと思います。
    75歳以上の高齢者といっても人それぞれ、バリバリで現役で働いている方もいれば、棺桶に片脚突っ込んだような人もいる。
    一律に年齢で治療方針が決まるはずがない。
    怒りモードです。(`ヘ´) プンプン。

  4. マイコ より:

    これは酷いです。久し振りに強い憤りを感じます。
    がんセンターは、標準治療が無くなると
    簡単に患者を切り捨てるのか、
    「あなたにやれることはもうありません。緩和に行ってください」
    と言われた方が
    私と同じ総合病院に転院して
    抗がん剤や放射線治療を受けながら
    1年半、ギリギリのところまで
    元気に旅行も行ったり、美味しいものを食べに行ったりしていました。
    そういう事実はきっと沢山あるのに
    年齢だけで切るとは
    あまりにも酷い!
    提案した人間の家族や、将来の自分が
    もしかしたらそうなるかもしれないことは
    頭にこれっぽっちもないのでしょうね。
    頭が良いのか悪いのか…

  5. ひぃ より:

    母の外来に向かう運転中にテレビニュースで聞きました。母は73才でも抗がん剤はもう無理だし転移、再発しても嫌だと言ってます。75才と年齢で発表するのは乱暴ですね。

  6. ぴのこ より:

    医療制度は、昔から年寄りに冷たい。
    医療費削減ばかりやられてきました。
    来年から前期高齢者になるので怖いです。
    介護保険料も少ない年金から天引きされたら残りません[E:angry]

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