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Web交流会のご案内


第12回『膵臓がん患者と家族の集い』Web交流会

【日 時】2021年12月12日(日) 13:00~16:00(開場:12:45)
【場 所】Zoomを使ったオンラインの患者会です
【対 象】膵臓がん患者とその家族
【参加費】1000円
【定 員】50名
【内 容】
第1部 佐藤典宏先生の講演「膵臓がん患者の運動と食事・サプリメント」
第2部 膵臓がん 何でも質問箱:事前の質問に佐藤先生がお答えします。
第3部 患者さん同士の交流会

ウェブ会議ツール「Zoom」を使ったWeb交流会となります。
スマホだけで簡単に参加することができます。
12/9(木)9:00AM 参加申込締め切り

詳しくはオフィシャルサイトで

抗がん剤のやめどき

再発・転移がん、二次治療のがんにはエビデンスがない

膵臓がんに使える抗がん剤は、実質的に3つしかありません。4つめのタルセバは、延命効果が乏しい上に、間質性肺炎という重い副作用が心配されるからです。

今使っている抗がん剤に耐性ができれば、次の抗がん剤、その次と、たくさんあれば延命できる、希望が持てると、新しい抗がん剤を期待する声があります。

たしかに、使える抗がん剤がなくなる=死という気持ちは分かります。

しかし、次々と抗がん剤を続けても、それが延命につながっているかどうかは分かりません。抗がん剤の臨床試験はファーストライン(初めての抗がん剤治療=一次治療)の患者に対して行われるのであって、セカンドライン(二つ目の抗がん剤=二次治療)以後の患者に対する臨床試験は、ほとんどないからです。(乳がんに一部ある)

つまり、エビデンス(科学的な証拠)がない。

「エビデンスのない治療法は人体実験だ」と非難している武蔵小杉病院でも、平然とエビデンスのないセカンドライン治療に抗がん剤を使っているのはなぜでしょうか。それには「外挿法」を持ち出せば「効くだろう」との説明が付けられていますが、エビデンスのないことを白状しているようなものです。数学でも外挿法は、都合良く解釈されがちなので、気をつけて使わないと、とんでもない結果を導き出します。

延命のつもりが縮命に

ある病院長は、「この病院ではほとんどのがん患者を看取っています。なぜなら死ぬまで抗がん剤ができる体制を整えているからです」と豪語していましたが、患者の人格など無視していることに気がついていないのでしょうね。

「〇時〇分にご臨終です」と医者が死亡宣告をしてから、おもむろに抗がん剤の点滴を外す。実はこれ、35年前に、私が自分の親父のときに経験したことでした。肝硬変から肝臓がんになり、病院で亡くなったときの光景です。当時は知識もなかったし、それがあたりまえでした。

余命が1週間から1ヶ月かと思える患者の家族が、「この治療法が効果がありそうだから」と、弱った患者を遠方まで検査に連れて行くこともよくあります。そんなことをしなければ、家で家族との貴重な時間を過ごせるのにと、残念な気になります。でも、家族としては必死なんですね。必死だから木を見て森を見ない。

親のことを思って延命のつもりが、縮命になっている。

多くの手術できない進行した固定がんでは、抗がん剤でがんが治ることはありません。ある調査によればがん患者の大多数が抗がん剤で治ると考えているそうです。「治らない」と正しく理解している患者は30%しかいませんでした。

余命3ヵ月と思われる患者には、抗がん剤はしないが、一応のコンセンサスになっているようですが、現実はなかなかそこに到っていないようです。

抗がん剤を止めれば寿命が延びる

転移性非小細胞肺がんに対する第Ⅲ相試験において、標準的な抗がん剤治療によって命を縮めている患者が少なからずいることを明らかにしています。(2010年のASCO。The New England journal of Medicine

試験開始時と12週後に生活の質(QOL)を評価した結果、FACT-Lスコア(0~136点)は緩和ケア群で平均98.0点、標準治療群で91.5点と、緩和ケア群で有意に高かった(p=0.03)。

終末期の積極的なケアを受けた患者の割合は緩和ケア群が33%、標準治療群は54%だったが、生存期間中央値はそれぞれ11.6カ月、8.9カ月(p=0.02)で、緩和ケア群の方が有意に長い結果となった。

いつ止めるか?

「余命3ヵ月がやめるとき」とは言われても、患者としては「こんなに元気なのに余命3ヵ月なんて」受け入れられないでしょう。

医者の言う余命もアテにならないし、「まだ何かの治療法があるはずだ」と考えるのも分かります。

長尾和宏氏は、『抗がん剤 10の「やめどき」~あなたの治療、延命ですか? 縮命ですか?』で、10のやめできを提案しています。

  1. 最初からやらない
  2. 抗がん剤開始から2週間後
  3. 体重の減少
  4. セカンドラインを勧められた時
  5. 「腫瘍マーカーは下がらないが、できるところまで抗がん剤をやろう」と主治医が言った時
  6. それでもがんが再発した時
  7. うつ状態が疑われる時
  8. 一回治療を休んだら楽になった時
  9. サードラインを勧められた時
  10. 死ぬときまで

「最初からやらない」は近藤誠氏と通じるものがありますが、彼は「ムダだからやらない」であって、「QOLを重視するからやらない」という選択です。

抗がん剤をやって2週間頃には副作用の程度も分かるだろうから、我慢できなければ止める。

セカンドラインを勧められたとき。エビデンスがないのだから止めておく。

私の場合は「再発したら抗がん剤はしません」と主治医に宣言してました。

10番目、死ぬときまでーまぁ、本人が納得するならそれもありかなとは思います。

ブログ仲間でも、抗がん剤を止めている方が何人かいますね。「家族ががんと言われたら」のお母さんなど、賢明で勇気のある選択をしていると感じます。


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抗がん剤のやめどき” に対して1件のコメントがあります。

  1. 通りすがり より:

    キノシタさま
    たまに読ませていただいております通りすがりの者です。
    お気に障ったら申しわけありませんが、以下の点が気になったのでご連絡差し上げます。
    (素晴らしい内容なので、もったいないような気がして。偉そうにすみません)

    1・「—」の表記ですが、ダッシュ(—)とすべきところが長音(ー)になっています。
    たとえば、「放射線治療の新兵器ーメリディアン(MRIdian)とは」の「ー」。
    ブログの書体だと気にならないのですが、明朝体だと長音に見えます(ブログ村など)。

    2・「抗がん剤のやめどき」の「延命のつもりが縮命に」の4段落目、「縮名」になっています。

    コメントではありませんので出していただきたくないのですが、かまわないでしょうか。
    (メールをお送りしようと思ったのですが、フォームがありませんでした)。

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