補完代替医療を考える(2)
ある調査によれば、がん患者の4割以上がなんらかの抗がんサプリメントを使用しているといいます。実際はもっと多い気がします。
サプリメントにも流行や廃れがあります。サメの軟骨など今ではあまり評判になりません。ゆで小豆も同様ですね。
気になるサプリメントがあったら
気になるサプリメントがあったとき、まず調べて欲しいのが『「健康食品」の安全性・有効性情報」のサイトです。
ここの「素材情報データベース」を開き、「素材情報内の検索」にキーワードを入れて検索してください。
例えば「オメガ」で検索すると、EPAやDHAなどがヒットします。対象の物をクリックすればより詳細なデータを見ることができます。
「ヒトでの評価」に「免疫・がん・炎症」の項目があるので、そこをよく調べます。
また、「話題の食品・成分(その他)」には、いま話題になっている食品などに関する情報が載っています。
ビワのは温灸で効果があるといわれているアミグダリン、酸素水、ゲルマニウム、最近話題の「プエラリア」や「ガウクルア」という健康食品もあります。
がんの補完代替医療ガイドブック
もう一つチェックしておきたいのが、「がんの補完代替医療ガイドブック 第3版」です。
ここにはがんの補完代替医療に関して大切なことが要領よくまとめられています。
補完代替医療に関する情報の集め方として、インターネット上の情報は次のチェックリストでチェックしましょう。
■ 誰が運営しているサイトですか?
■ そのウェブサイトは、なにか資格認定を受けていますか?
■ 誰のために、何を目的にしているサイトですか?
■ 特定の商品の販売サイトではありませんか?
■ その情報は事実に基づいていますか?また、その情報源は確かですか?
■ 新しい情報ですか?
書籍についても次のチェックリストでチェックしましょう。
■ 著者は、その分野の専門家ですか?
■ 著者は、その分野について、十分な調査していますか?
■ その書籍は、利害関係のない他の専門家に批評されていますか?
■ 複数の視点・観点で書かれていますか?
■ 参考文献のリストは掲載されていますか?
■ その出版社、著者は、特定の広告主や団体に関係がありませんか?
■ 掲載されている内容は、最新のものですか?
など、がん患者が陥りやすい点、考慮すべき点が書かれています。