未来は予測できない

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糖質制限食をつづけていますが、私の場合はプチ糖質制限食で、1日のうち1回だけ主食を抜くという方法です。正月はお餅を雑煮にいれて結構食べたので、糖質制限にはなっていませんが、まぁこんなもので良いかと思っています。

糖質制限食による抗がん効果があるのかないのか、江部先生のブログでも触れられていますが、現状では動物実験や少人数のヒトに対する臨床試験の結果があるだけであり、効果は期待できそうだが確かなエビデンスはありません。

一方、最近Sho先生が「がん治療の虚実」で「糖質制限食とがん」シリーズで触れられています。

      炭水化物摂取とがん⑧がん治療で糖質制限食を推奨できない理由 など

人間に対する確かなエビデンスはないという点では江部先生とほぼ同じ考えですが、現時点では「推奨できない」との考えを述べられています。背景となる科学的事実に関してはお二人ともたぶん同じですが、がん患者としてどのように対処すべきかとの点では異なっています。

お二人のご意見のどちらが正しいとか、ここで申し上げるつもりはありません。これらの意見を参考にご自身で考えてください。

私の代替療法に対する姿勢は、以前にも書いたように

  • ある程度のエビデンスがある
  • 重篤な副作用がない
  • 続けるためには高額であっては無理

というものです。代替療法ですから当然きちんとしたエビデンスはありませんが、それでも少人数のヒトに対するデータやマウス実験程度のものは必要でしょう。

きちんとしたエビデンス通りの治療しか受けなければ、エビデンス通りの結果が待っているだけです。治らないがんではいずれ緩和医療へ行ってください、ということになります。

がん患者が願うのは「治りたい」、この一心です。標準治療である程度の治癒が見込める場合はそれに従って治療をすることがベターでしょう。しかし、治らないがん、再発・転移した場合や膵臓がんのように治癒率が悪いがんの場合は、標準治療を行なっていても他に「自分にもできることがあるはずだ」と考えます。少しでも可能性のある方法を選択することは、がん患者の心理として当然です。


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ある代替療法に「効果がない」というエビデンスがあったとしても、それを別の代替療法と組み合わせたときのエビデンスは未知数です。人間が複雑系である以上、多くの要因が絡んだがんという現象を、たったひとつの因果関係で説明できるはずはありません。あたりまえですが、未来は予測できません。確実に治る方法などはありませんし、エビデンスも「私が治る」ことを保証してはくれません。しかし、未来は予測できないとは言え、人間は予測をしながら生きています。

シュレベールが『がんに効く生活』で言っているように、「効果が実証された代替療法はひとつもない。しかし、全てを拒否することは勿体ない」のです。結局は「やってみなければ分からない」のですから、前もって「どれが正しい」とは言えません。どのような治療法を選ぶかは、それぞれの患者の価値観、生き方の問題になるでしょう。

エビデンスは大事ですが、それだけでは患者の意志決定はできません。結果は自分で引き受けるしかないのですから、自分が考えて責任を持って選択するだけです。

私自身のことを申せば、玄米魚菜食・ビタミンDをはじめとしたマルチビタミン・EPAサプリ・メラトニン・深蒸し茶・イメージ療法・ウォーキング運動・落語を聞いて笑うなど、実に多くのことをやってきました。この中でどれが効果があって、どれがなかったかなんて、分けて証明することなど不可能です。

効果がある程度期待できそうなもので、今行なっている療法に影響しなければやってみれば良いのです。エビデンスなどの統計データは参考程度に考えておけば良い。その意味ではホメオパシーですら、少なくともプラシーボ程度の効果はあるのですから、一概にダメだとは考えません。最近話題の牛蒡子などは、再発の恐れのある膵臓がん患者ならやってみれば良いのです。糖質制限食に対しても同じ考え方です。

がん患者はエビデンスが揃うまで待っていられないのです。

エビデンスがでる頃にはもう遅い、というのは福島原発事故による発がんも同じですね。内部被曝はよく分かっていない。専門家はいろいろと言うが、結論は数10年後にならなければ分からない。それでは今どうするべきか? 現在分かっている科学的事実を自分なりに考えて、リスクをどの程度と見積もるか、最後は価値観と生き方の問題です。

がんに限らず、不完全なデータを元にして絶えざる意志決定をしていかなければならないのが人生というものです。

明日は一日中、パシフィコ横浜での「脱原発世界会議」に参加します。主に内部被曝のブースに参加するつもり。写真展にも期待しています。


がんと闘う多くの仲間がいます。

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