規則正しい睡眠でがんを治す

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大西睦子さんの「夜更かしは遺伝子の働きを乱す!

体温、血圧などのリズムを調整している体内時計が乱れが、がんや糖尿病などの疾患のリスクに関係しているようです。そして新しい研究によると、睡眠のリズムの乱れが遺伝子の発現パターンを変え、タンパク質の合成メカニズムを壊してしまう。

各被験者の遺伝子全て(ゲノム、全遺伝情報)を対象とした解析を行ったところ、被験者が「睡眠ホルモン」であるメラトニンの分泌に従って眠っている場合には、1502もの転写産物(全遺伝子の6.4%にあたる1396遺伝子を解析)が、概日リズムに沿った遺伝子発現と分類されました。
メラトニンは脈拍や体温、血圧などを低下させ、体に睡眠の準備ができたことを認識させて自然な眠りに導きます。朝目覚めて太陽の光を浴びると分泌が止まり、目覚めてから14~16時間くらい経つと体内時計からの指令で再び分泌されます。規則正しく十分な睡眠時間を確保していれば、いつもの就床時間の1~2時間前から分泌され始める計算です。

一方、乱れた睡眠リズムの下では、血中の概日リズムに基づく転写産物は、ヒトの通常時の6.4%から1.0%まで、6分の1に減少しました。それだけ睡眠リズムの乱れは時計遺伝子の発現への影響が大きいのです。

睡眠の乱れが、どのような仕組みで遺伝子の発現に影響を与えているのかは不明ですが、遺伝子が正しく発現しなければ、必要なタンパク質が必要なときに作られず、体を弱らせ、老化や病気に結びつくことは容易に想像がつきます。こんな体内環境なら、がん細胞も喜んで勢いを増すに違いありませんね。

がんと闘う免疫システムが「システム」として正しく動作するためには「体内時計」にしたがった遺伝子の発現が適切に為されている必要があるのでしょう。

メラトニンはサプリメントの第一選択肢」でも紹介したように、メラトミンが固形がんにある程度の効果があるのは、睡眠のリズムをと関係しているのかもしれませんね。詳しい機序は分からないにしても、やはり「早寝早起き」は健康にもよいし、がんにも効くのではないでしょうか。

結局、がんと闘ううえでもっとも賢明な方法は、よく寝て、バランスよく食べ腹八分目、適宜運動する。くよくよしない、悩まない。一言で言えば、あたりまえの規則正しい生活をするということに尽きるようです。

私の場合:がんを告知されてからも、ぐっすり眠れています。メラトニンの効果もあるのかもしれませんが、ほとんど夢を見ることもなく、朝の目覚めも快適です。23時以降に起きていることはめったにありません。朝はだいたい6時前後に自然と目が覚めます。


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規則正しい睡眠でがんを治す” に対して2件のコメントがあります。

  1. キノシタ より:

    キンタさん。はじめまして。
    メラトニンの種類ですが、私の場合は5mgから始めて徐々に容量を増やしていきました。最終的には20mgにしましたが、これでは昼間も眠気が襲ってきたので10mgに減量し、それを継続して参りました。
    臨床試験では20mgが一往の推奨量になっているようですが、人それぞれで違うのでしょうから、自分に合う量を探してください。中には副作用として悪夢を見る方もたまにはいるようです。
    タイムリリース、持続型のものがよりベターですが、あまり深刻に考えることもないと思います。
    現在は、ソース・ナチュラル社、NATROL社のものから、価格や送料も勘案して、入手しやすく安価なものを選んでおります。5mgのものを買って、2錠服用しています。

  2. キンタ より:

    はじめまして。
    記事を読ませていただいてメラトニンに興味をもったのですが。
    ご紹介されているメラトニンの通販にはズラっと製品が並んでいて
    どれを選べばよいのか迷っております。
    キノシタさまが使われている製品と、その理由などお聞かせ願えないでしょうか。

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