プラセボ効果
どうってことのない写真だけど、チョット気になる。
「癌」と「がん・ガン」、実は使い分けが必要なのですが、私のブログでは「見た目」を大事にして、混在しています。ひらがなばかりが続くと読みにくいという理由で「癌」を使うこともあります。
「癌」とは、病理学上は粘膜や皮膚などの上皮細胞から生じた悪性腫瘍すなわち癌腫のこと。
「がん」という語は悪性腫瘍を指す。「がん」は上記の「癌腫」のみならず、結合組織や筋肉や骨などの組織から生じる悪性腫瘍である「肉腫」や、造血細胞から生じる非固型悪性腫瘍である「白血病」をも含む。
ま、それはどうでも良いことですが、最近のニュースで芸能人やタレントのがん報道が多いですね。北斗晶さんが乳癌で右乳房を全摘だと報道されています。毎年検診を受けていたのに、さぞ無念なことでしょう。検診に100%確実はないということですね。私は、自覚症状がなければガン検診は受けません。過去に直腸がんをやっているから、数年に一度内視鏡でポリープの検査をする程度です。
川島なお美さんが肝内胆管がんの手術を受けた後、体重が30キロ台にまで激やせして舞台も降板したそうです。5年生存率50%のがんですから、それほど深刻だとは思えないのですが、抗がん剤も放射線治療も拒否して、食事療法やプロテインを摂取しているようです。標準治療を受けた上で補助的に食事療法をするのなら、それはベストの選択なのかもしれないが、済陽式などに影響されているのかもしれませんね。
私は済陽高穂や石原結實らの治療法を批判する記事は書きますが、これらの代替療法をやっている患者さんに対しては批判するつもりはありません。「あなたが、心の底から信じているのなら、やってみれば良いでしょう。」ただし、「私ならやりませんけど」と付け加えます。標準治療を受けた上で補助的に食事療法をするのなら、それはベストの選択なのかもしれない。
どうしてか。本当に信じ切っていれば、プラセポ効果があるかもしれないからです。
実際科学者達は、プラセボ効果によって、身体にまぎれもない生理学的変化が起こることを確かめた。プラセボ効果は、生理機能に直接影響を及ぼすことにより、たんなる気持ちの持ちようといったレベルにとどまらない、大きな効果をもつことが明らかになっているのだ。『代替医療解剖』より
プラセボ効果は強力で、ときには薬や治療法の真の効果を凌駕するほどです。
プラセボはあらゆる薬剤、あらゆる治療行為に数十パーセントの割合で必ず有効性を発揮するとされている。これほど強力な、あらゆる状況下で威力を発揮する治療手段は他には見いだせない。これからの医療従事者は、ハイテク化といった医療の技術的側面ばかりではなく、心理面・主観的満足度を検討対象とし、医療施設全般を含 めた幅広い場面で、その威力を十二分に発揮できるように努めるべきである。二十一世紀の医療現場がこうした雰囲気を醸し出すことが、「医学」の進歩にとって良いことかどうかは疑問もあるが、「医療」にとっては極めて重要であろう。私達は今後ともプラセポ効果をもっと科学的に研究し、プラセボをも処方できる医師にならなければならないということか。『パワフル・プラセボ―古代の祈祷師から現代の医師まで』訳者あとがきより
しかし、だとしたなら、効果の証明された治療法を採用して、それに加えてプラセボ効果を利用した方が、はるかに良い結果が得られるはずではないだろうか。抗がん剤の効果とと医師の治療法を全面的に信頼すれば、真の治療効果+プラセボによる効果が得られることになる。