免疫チェックポイント阻害薬は膵臓がんには効かない 他

がんの話題をいくつかまとめてアップします。

●免疫チェックポイント阻害薬は膵臓がんには効かない

免疫チェックポイント阻害薬が登場して、がん免疫療法を取り巻く状況は一変しました。現在メラノーマと非小細胞肺がんで保険で使えるようになっています。

膵臓がんでも期待したいのですが、どうやら免疫チェックポイント阻害薬は膵臓がんには効果がないらしい。こちらの記事で慶應義塾大学医学部先端医科学研究所長の河上裕が語っています。養子免疫療法の方に期待したいですね。

●岡山県に陽子線治療センターが開設 山陽新聞 3/20付

「津山中央病院(津山市川崎)が整備を進めてきた中四国初の「がん陽子線治療センター」の開設記念式典が20日、現地で行われた」とのこと。

1月から受付を始めているが、現在厚生労働省の認可を待っている状態。認可が下り次第治療を開始する。

これで国内の陽子線治療施設は11カ所になります。

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こんなに必要なのですかね? 今年の1月に開かれた厚生労働省の「先進医療会議」では、陽子線治療・重粒子線治療に対しては従来からある放射線治療と比べて優位性に疑問があるとされ、一部の疾患以外への保険適用は見送られ、先進医療のまま継続になったという経緯があります。

膨大な費用と電力を食う箱物を作って、がん保険の先進医療特約や、中には銀行ローンの仲裁までする施設が現れる始末。
その一方で、施設は次々と作られるものの、客観的な評価に耐えうる統一的な治療データがとられていなかったというのだから、お粗末だ。

「先進医療」とは、夢の治療法ではなく、いまだ安全性も有効性も確認されたものではない、ということを認識すべきでしょう。なかにし礼氏が陽子線で治ったとしても、他のすべての患者に効果があるわけではないのです。

●ストップがん離職「就活本」

昨日の東京新聞に『 <ストップがん離職>「就活本」で面接指南 必要な配慮、伝えて』という記事がありました。

一般社団法人「CSRプロジェクト」が、がん患者の就職相談に応じてきた活動から、そのノウハウをまとめた本です。

がん患者が面接で、いきなり病名と、勤務で配慮してほしいことを伝えると、がんを十分理解していない面接官の場合は驚き、不採用となるケースが少なくないといいます。まず「病気療養をしていた」と伝えた上で、「離職前の職務での実績や、現在の自分には会社のために何ができるのか、自分の強みを訴えて」と話す。病気をどう乗り越えたのかを併せて話し、プラスの材料としてPRすることも大切という。

厚生労働省の調査によると、仕事を持ちながらがん治療をしている人は35万人います。20160322_17_17_36

また、より深刻なのは、がん患者の34%が依頼退職あるいは解雇されています。

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働きながらがん治療ができるように政府に求めていくことが重要ですが、患者も就活の中で悩んでいます。こうした患者に少しでも参考になる書籍です。

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がん情報サービスには「がんと仕事のQ&A」の冊子があります。

がん治療を受けて長生きする人はどんな人

がん治療を受けた人はどのような人が長生きしやすいのでしょうか?がん治療後に、どのような要素が長生きに関係しているかが検証されました。
がん患者のうちで、リハビリを受けた後に高い歩行能力、運動機能が見られた人、また、在宅医療を受ける人などが長生きしているということが報告されました。

今回の研究はリハビリが対象ですが、歩行などの運動でももちろん同じような効果が期待できるはずです。

がん患者は、ともかく、歩け、歩け!


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