低用量抗がん剤 肝転移の膵臓がんで半年以上生存

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【日 時】2018年12月23日(天皇誕生日) 13:10~16:30(開場・受付:12:50ごろ)
【場 所】JR京浜東北根岸線 大森駅東口から徒歩4分 Luz大森 4階 入新井集会室
【参加資格】膵臓がん患者とその家族、遺族
【参 加 費】500円(会場使用料及び資料代)
【定 員】 130名
【内 容】
●講演「私が手術、抗がん剤をやめたわけ」:待夢さん、SAKUさん
●患者さんどうしの情報交換会
●二次会(希望者だけ)

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2月のブログ「今日の一冊(35)『がんは引き分けに持ち込め』」で紹介した銀座並木通りクリニックの三好立先生のブログに興味深い症例が紹介されています。

膵臓がん・多発肺転移症例

ゲムシタビンとアブラキサンを低用量で併用投与。その後、腫瘍マーカーもボチボチ横ばいをキープしながら、なんやかんやで半年が過ぎる。
地元の主治医も「なんでまだ元気なんだろう?」と内心不思議に思っていることだろう。
先日施行したCT検査で、両側肺にパラパラと多発していた転移巣はほとんどが消失、もしくは縮小していた。

低用量抗がん剤治療はエビデンスがないと、否定的な医者も多いが、

「こんな少ない量で抗がん剤いれても効かない」といいきる医者がいるが、残念、効かないという科学的根拠は、臨床試験の段階で全く証明されていないのだ。

ニャンコ先生も言っている。臨床試験では60%までの減量試験しか実施していないからだ。もっともニャンコ先生は、カテーテルでの局所低用量抗がん剤治療のことであって、全身投与の低用量抗がん剤治療には否定的。そういう一方で、

そもそも全身投与だって、有効性を示す最低量の抗がん剤量がわかっていない。一定量以上の抗がん剤をいれなければ抗がん剤は効かない、副作用で6割dose切ったら、中止した方がいい。まあそうなんだろうけど、実際、これに該当し、結果として何度も抗がん剤がスキップされ、実際ほとんど抗がん剤が入れられてない患者さんも多い。これは、抗がん剤全身投与の継続不可能、不耐状態であって・・・

と、少々歯切れが悪い。

がん治療の虚実」のsho先生は、

がんを根治させる抗がん剤治療は副作用がきつく、耐えられない。そこで、がんの増殖を抑える程度の少量の抗がん剤治療で長く抑え、副作用はきつくないようにしたい、と言う意味の治療法だろう。
東京支部会での、この質問に対しては「結果してはありかもしれない」と回答した。エピデンスはないが、きつくて減量して、結果的に、低用量となることはありえるからだ。しかし、実際には以下の3つのケースを分けて想定する必要がある。

  1. 再発予防目的の術後補助化学療法
  2. 白血病や悪性リンパ腫、卵巣がん、精巣がんのように本質的に治癒可能性のあるがん種に対する化学療法
  3. 肺がんや消化器がんのような固形がんstage IVに対する緩和療法的化学療法

として、考えを述べている。

梅澤先生も含めて、低用量抗がん剤治療にも、医者によってそれぞれ温度差がある。

副作用に耐えられるのなら標準量で投与する。白血球が減るなどして何度も休薬するよりは、極低用量でも継続して投与した方が効果があるのではなかろうか。なによりも生活の質(QOL)を高く保つ範囲で投与した方が、生存期間が長くなるというエビデンスもある。と、私の考えだが、梅澤先生に近い考え方だと思う。

ま、実際には患者個人の状態と、がん治療で何を優先したいのかという価値観によって決めるべきだろう。悲惨なのは、いつまでも「がんが消失するかもしれない」と淡い希望(奇跡)を信じて、副作用でまともな生活もできないほどの標準量を投与し続けることだ。

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低用量抗がん剤 肝転移の膵臓がんで半年以上生存” に対して1件のコメントがあります。

  1. キノシタ より:

    ふじこさんも「低用量抗がん剤治療」もどきでしたか。これまで抗がん剤が効いたというのは、腫瘍が半分以下に縮小してそれが4週間以上続く、などという指標でした。その後増大しても統計的には「抗がん剤が効いた」と見做されていたのです。最近は全生存率で評価するのが一般的になってはいますが、いまだに奏功率、疾患制御率での評価も使われていますね。
    「ハードクライテリア、ソフトクライテリア」に関しては、セルメディシンのページが分かりやすいですね。
    http://cell-medicine.com/consultation/glossary/
    三好先生の講演の案内もtopページにあります。
    著名な腫瘍内科医が「60%以下の抗がん剤では効かない!」「低用量抗がん剤治療は人体実験だ」と言っているのには腹が立ちます。
    (効かないという科学的根拠を出してみろ!)
    (一部の癌を除いて、セカンドライン以降の抗がん剤にはエビデンスがない。これも人体実験だと言うのか?)

  2. ババリーナふじこ より:

    「低用量抗がん剤治療において想定される3つのケース」
    私の場合は《1》でした。手術前からTS-1を隔日(週4日)服用していたのですが、「これも低用量治療の1種なのでは?」と思い、三好先生に相談して、術後再発予防のため《3年間》続けることにしました。昨年の10月初めまで服用し、以後はネキシウムのみで過ごしています。来月で術後3年半経過。今のところ血液検査結果は良好で、6月にCTの予定、次回から3か月に一度の診察となりました。
    隔日服用のきっかけは、2週間休薬しても消えなかった発疹が、恐る恐る休みながら服用したところ治ってきたことでした。手術前の検査では、腫瘍の大きさに変化は見られなかったものの、腫瘍マーカーは4分の1になっていました。標準的服用では、副作用のため続行できなかった可能性もある、と自分では思っています。
    もちろん、標準治療で何も問題のない方もおられると思います。そういう方に対しては、三好先生サイドでも「あなたに合っている治療だと思われるので続けてください」とおっしゃっています。
    (それから、エビデンスについては、標準治療における《ハードクライテリア》に対して、低用量治療の場合は《ソフトクライテリア》というものが検討されている、という話も聞き及んでいます)

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