オンコサーミアとは


【日 時】2020年6月14日(日) 13:15~15:30(開場:13:00)
【参加資格】膵臓がん患者とその家族
【参 加 費】無料
【定 員】 20名
【内 容】ウェブ会議ツール「Zoom」を使ったWeb交流会となります。
スマホだけで簡単に参加することができます。


詳しくはオフィシャルサイトで

受付中です。
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がん細胞は熱に弱い

人の身体はホメオスタシスという機能があり、体温が一定に保たれています。細胞は、温度が42.5℃以上になると急速に死んでしまうので、41℃以上にならないように保たれているのです。

そこでがん細胞だけを42~43℃で壊死(ネクローシス)で焼き殺すことを狙ったのがハイパーサーミアとして、多くの病院で普及しています。

温熱療法の歴史は古く、熱によって“がん”が消滅したと、医学の父であるヒポクラテス(古代ギリシア,紀元前460-370年)は報告しています。ドイツのブッシュは丹毒に冒され高熱を発した患者さんの“がん”が消失したことを1866年に報告しています。また、アメリカのコーリーは、感染すると高熱を出す数種類の細菌をわざとがん患者さんに注射して、高熱によって手遅れの“がん”の治療を行ったと1900年頃に報告しています。(日本ハイパーサーミア学会のホームーページより)

ハイパーサーミアの欠点

しかし、体内深部にあるがん細胞だけを選択的に温度を上げることは非常に困難です。正常細胞は41℃、がん細胞には42℃という微妙な温度差を考慮しなくてはなりません。温度を上げすぎると患者が火傷をする。温度を押さえるとがん細胞を壊死させることができない。このために臨床現場でハイパーサーミア単独で十分な治療成績を得ることができませんでした。

また、がん細胞と正常細胞を区別なく一様に温めることは、がん細胞への血流が盛んになるために、がん細胞の代謝が活発になり、拡散や転移をのリスクが生じます。

オンコサーミアの原理と腫瘍選択性

がん細胞のの細胞膜にはブドウ糖がたくさん集まっています。研究の結果、この細胞膜には13.56MHzのラジオ波が集まることが判りました。そこで13.56MHzに限定したラジオ波だけを照射することで、悪性腫瘍の細胞膜だけを攻撃・破壊できるようになりました。13.56MHzのラジオ波は悪性腫瘍の細胞膜を選んで集まるので、照射中に多少身体が動いても自動的に悪性腫瘍の位置を追跡します。

がん細胞は無秩序で独立した組織を形成するためにフラクタル形状をしています。これにフラクタル変調された電磁波を照射すると、がん細胞に選択的に集まり、エネルギーの吸収率が増加するのです。これによりミクロスケールの細胞組織に対する選択性を確保することに成功したのです。

均一な加熱とは異なる以下のような作用が起こることも分かっています。

  • 細胞外電解質の導電率の増加…がん細胞は代謝が大きくイオン輸送が活発でありイオン濃度が増加する。
  • 低膜電位…血管からの酸素が十分に得られず嫌気性反応を行うためATP生成効率が低く膜電位の低下につながる。
  • 細胞膜は電気的に細胞内外を絶縁するため、電気力線は癌細胞内部を通らず細胞外電解質を迂回するルートをとる。
  • その結果、がん細胞そのものではなくその周辺が加熱され、これが細胞内外の温度差を生む。
  • 温度差が細胞の自死(アポトーシス)を与えるので、壊死(ネクローシス)を目的とするハイパーサーミアほど強い熱を加える必要はない。

温度差はわずか1/1000℃ほどであるが、細胞膜がわずか5ナノmほどの厚みしかないため、温度勾配は200,000℃/mと極めて大きい。これによりオンコサーミアは温度非依存性を持つことになり、実際に腫瘍が38℃程度しか加熱されていない状況下でも細胞破壊効率が従来のハイパーサーミアの三倍になるのです。

これ以外の作用として、放射線治療におけるバイスタンダー効果と同様の効果が起きることがわかっています。マウスを使った実験で、免疫治療とオンコサーミアの両方を用いた場合にそれぞれを単体で使用した場合と異なり、遠隔地における腫瘍の増殖抑制が確認されています。

また、細胞間の結合を再構築することで腫瘍組織からのがん細胞転移を防止する効果が指摘されています。

この手法は治療法の発明元であるOncotherm社が特許を取得しています。

治療のできるクリニック

オンコサーミアは現在、世界で35ヵ国、約350台が導入されていて、その治療効果が広く確認されています。日本でこの治療を受けることのできるのは、

などです。

オンコサーミアは、効果が科学的に実証されたわけではなく、臨床試験中の治療法であることを承知しておいてください。

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