2019年6月23日 / 最終更新日時 : 2021年6月23日 キノシタ お薦めの本 今日の一冊(115)「免疫療法を超えるがん治療革命」 生きたがん細胞に過酸化水素(オキシドール)を注射して、リンパ球と同じ状態にしてやれば、放射線の効果がずっと続くのではないか。こう考えたのが小川恭弘医師でした。 ’06年にコータックを開発して以来、この治療法を行った症例は、全国各地で個々に手掛けている医師と私の担当分の合計で1,000例を超えています。直径15センチの乳がんを消失させた例や、末期の直腸がんを治した例もある。
2019年6月12日 / 最終更新日時 : 2019年6月12日 キノシタ 先進医療 先進医療特約を付けようか アヒルさんマークの保険会社から電話が来て、 今の生命保険を見直しませんか? 70歳からは自己負担が2割、75歳からは1割負担になるので、もっと掛け金の安いプランに変更できますよ。 って言うのです。なんで保険会社が安いプラ […]
2019年5月16日 / 最終更新日時 : 2024年5月12日 キノシタ 先進医療 国立がん研究センター&オンコロで先進医療が検索できるように 国立がん研究センター中央病院で先進医療として実施中の治験(第1相試験)の検索ができるようになったそうです。 このページから、①年齢、②治療、③日常生活など6つの質問に答えて、「治験検索ページに進む」をクリックすると、さら […]
2019年5月6日 / 最終更新日時 : 2021年11月11日 キノシタ 先進医療 水虫の治療薬が胆道がん細胞の増殖を抑制 慶應義塾大学の報道もまだ可能性の段階ですし、兵庫県西宮市の明和病院の園田医師らの臨床試験もまだ試験段階の治療法ですから、確かに効果があるとは断定できませんが、希望はありますね。水虫の治療薬でがんが治るはずがない、このような先入観を棄てて、事実と道理に基づいた積極的なチャレンジを膵臓がん患者は待っているのです。
2019年4月6日 / 最終更新日時 : 2019年4月6日 キノシタ 先進医療 膵臓がんの臨床試験:WEE-1阻害薬 WEE-1阻害薬には、抗がん剤の増刊作用、放射線感受性の増刊作用があり、がん細胞を死滅されるのに効果を発揮するということらしいです。日本でも、アストラゼネカ社が固形がんを対象に、カルボプラチンおよびパクリタキセルと組み合わせて第Ⅰ相臨床試験を進めています。
2019年4月3日 / 最終更新日時 : 2021年11月16日 キノシタ お薦めの記事 抗がん剤の耐性を解除する記事の「まとめ」 抗がん剤の耐性を解除する治療法について、何回か記事を書いてきましたが、それぞれの関連性や、要点をまとめてみました。 抗がん剤に耐性が付くメカニズムの1つとして、がん細胞の表面にP-糖タンパク質が多数発言し、 […]
2019年3月30日 / 最終更新日時 : 2019年3月30日 キノシタ 先進医療 がんゲノム医療の公開講座 今、がん診療の新しい時代を迎えようとしています。がんゲノム診療は今、医療者にとってだけでなく、がん患者、家族、市民、あらゆる立場にとっても「革新への挑戦と変革」の時です。この市民公開講座では、これまでのがん診療、今現在のがん医療を知り、これからのがん医療を共に考える機会とすることを目的とします。
2019年3月29日 / 最終更新日時 : 2019年3月29日 キノシタ 先進医療 「全ゲノム検査」に期待する 免疫チェックポイント阻害薬もCAR-T療法も、T細胞免疫の力を借りているわけですが、欠点としては腫瘍特異的ではないこと。つまりがん細胞にだけ攻撃をするのではないので、この点の研究が求められます。これまで日本の研究者は幾つものがん抗原を見出してきているわけで、日本は割と得意な分野であろうと思いますので、ぜひ、できれば安価で、T細胞の腫瘍特異的な免疫を活性化、維持させるような方向の研究を強化していただけたらと思います。
2019年3月23日 / 最終更新日時 : 2019年3月23日 キノシタ 先進医療 市民公開講座「がんゲノム診療 これまで・いま・これから」 今、がん診療の新しい時代を迎えようとしています。がんゲノム診療は今、医療者にとってだけでなく、がん患者、家族、市民、あらゆる立場にとっても「革新への挑戦と変革」の時です。
2019年3月12日 / 最終更新日時 : 2019年5月24日 キノシタ 先進医療 がんゲノム検査が健康保険適用に 膵臓がんには多くの遺伝子変異が見つかっており、あなたの膵臓がん腫瘍に、どのような遺伝子の異常があるのかを調べることができます。これが、がんゲノム検査(遺伝子パネル検査)です。膵臓がんには、KRAS,TP53,CDKN2A(p16),SMAD4,BRCA1/2,ALK,NTRKなどの遺伝子変異があることが知られています。もしも、他のがんで使われている治療と同じ遺伝子変異があれば、その治療法を使えるかもしれません。
2019年1月29日 / 最終更新日時 : 2022年1月11日 キノシタ 先進医療 周回遅れの日本のゲノム医療 タイトルは中村祐輔先生の口癖ですが、上昌広(医療ガバナンス研究所理事長)氏も同じことを丁寧に説明しています。 ゲノム研究を推し進める原動力は、個別化医療の推進だ。個別化医療とは、主にがんの診療分野で、がんのゲノム情報に基 […]
2018年12月9日 / 最終更新日時 : 2020年2月20日 キノシタ お薦めの記事 「医師の闘病から読み解く がんを生きる新常識2」 BSスーパープレミアム「医師の闘病から読み解く がんを生きる新常識2」の放送をみました。 がんになった6人の医師たちのがんと闘う極意。患者力、早期発見、笑いは魔法の薬、夢と希望。これがテーマでした。 一流の患者力を身につ […]
2018年12月2日 / 最終更新日時 : 2019年3月2日 キノシタ お薦めの記事 Eテレ:サイエンスZERO「生命維持の要 エクソソーム」 今夜23時放送のEテレ、サイエンスZERO「生命維持の要 エクソソーム」、リキッド・バイオプシーで遺伝子異常を検出して、キイトルーダが使えるようになるのですが、リキッド・バイオプシーはそれだけではなく、さまざまな応用が期 […]
2018年10月21日 / 最終更新日時 : 2018年10月21日 キノシタ お薦めの記事 オンコサーミアとは がん細胞は熱に弱い 人の身体はホメオスタシスという機能があり、体温が一定に保たれています。細胞は、温度が42.5℃以上になると急速に死んでしまうので、41℃以上にならないように保たれているのです。 そこでがん細胞だけを4 […]
2018年9月9日 / 最終更新日時 : 2019年10月27日 キノシタ お薦めの本 今日の一冊(93)『「がん」はなぜできるのか』 久しぶりの「今日の一冊」ですが、これじゃ「今月の一冊」になってしまいますね。 「そのメカニズムからゲノム医療まで」と副題にあるように、がんの発生から成長、浸潤・転移にいたる「がん発生の自然史」のメカニズムの理解が必要とな […]
2018年7月21日 / 最終更新日時 : 2018年7月22日 キノシタ 先進医療 光線力学療法(PDT)が膵臓がんに適用できるようになるか? 2000年に入ってから、出力の非常に弱い光源(従来の1/1000)を用いた「メトロノミックPDT (mPDT)」法が提唱され、従来のPDT法では難しかった体内深部の臓器にできたがん(たとえば肝がん、膵がん)を治療できる新たな医療技術として大いに期待されています。しかし、光強度の非常に弱いmPDTでは、光源の位置が少しでもずれると腫瘍への光照射が不十分となり、抗腫瘍効果が得られません。そのため、生体内の臓器や組織上で安定に固定でき、腫瘍に対して長時間安定的に光照射できる体内埋め込み型の発光デバイスの開発が望まれていました。