笑いとナチュラル・キラー細胞

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シャガ(アヤメ科の多年草) 等々力渓谷にて

犬の散歩をかねて等々力渓谷へ。環八の下に都会とは思えないような渓谷があります。シャガという花を見つけました。


インターネット落語会の4月下席は柳家喬太郎師匠の「松竹梅」。笑い転げてしまいました。柳家喬太郎師匠は、インターネット落語会の人気投票で第一位という人気者です。

笑いと治癒力 (岩波現代文庫―社会)

ノーマン・カズンズの『笑いと治癒力』では、10分間大笑いしたあと、2時間は激しい痛みも感じることなく、ぐっすりと眠ることができたと紹介されていました。笑いはこころの深呼吸、こころのジョギングとも言われています。

大笑いしなくてもいいのです。心のなかでニコッとする。顔だけでも笑っている表情にする。それだけでナチュラル・キラー(NK)細胞が活性化し、免疫力が高まります。ナチュラル・キラー細胞は「非自己」であればためらいなく殺します。出会ったとたんに、一言の挨拶もなく、ためらいなく殺します。癌細胞にとってはいちばんの強敵です。

1992年、大阪なんばの「グランド花月」で、落語や漫才を3時間観た19人のリンパ球を調べたら、14人が免疫活性が高くなったという調査が、日本心身医学会で発表されています。倉敷の「すばるクリニック」伊丹仁朗医師が行った実験です。このとき調査したのは、NK細胞の活性と、免疫力に関わるリンパ球、CD4とCD8の比率。NK細胞の免疫活性は14人が上昇。免疫力のアクセル役を果たす CD4、ブレーキ役のCD8 も共に正常値に近くなることが分かったそうです。(CD8抗原が発現しているT細胞は、キラーT細胞、CD4を発現しているT細胞はヘルパーT細胞と呼ばれています。)

しかし、NK細胞は殺人鬼の役割だけではないのです。妊娠したとき、母胎にとっては「非自己」「異物」であるはずの受精卵を、NK細胞が優しくそっと包み込み、子宮粘膜に着床させるのです。NK細胞がなければ受精=妊娠は成立しません。生命誕生の決定的な瞬間に、NK細胞は大きな役割を果たしているのです。

都会のオアシス・等々力渓谷を散策し、綺麗な花を観賞して、落語で大笑い。今日もリンパ球が増えて免疫力が高くなったに違いありません。サイモントン療法で瞑想をするときに、笑いの効果で免疫力の高くなったNK細胞が、私の体内に残っているかもしれない膵臓癌細胞を殺しているところを具体的にイメージします。こうすれば、治癒にたいして、さらによい影響を与えることができます。


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