帯津良一のホメオパシーを批判する

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【日 時】2019年6月22日(土) 13:10~16:30(開場・受付:12:50ごろ)
【場 所】JR京浜東北根岸線 大森駅東口から徒歩4分 Luz大森4階 入新井集会室
【参加資格】膵臓がん患者とその家族、遺族
【参 加 費】1,000円(会場使用料及び資料代、講師謝礼)
【定 員】 90名
【内 容】
●講演:がんと心の関係~サイモントン療法による癒やし~
川畑のぶこ氏(NPO法人 サイモントン療法協会)によるサイモントン療法とマインドフルネスの講演およびエクササイズ
●患者さんどうしの情報交換~フリートーキング

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書店に五木寛之と帯津良一の『健康問答』が平積みになっていた。「健康問答―平成の養生訓
」と「養生問答―平成の養生訓
」だが、文庫本になる元は同じ平凡社から2007年に出版された『健康問答』と『健康問答2』である。

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ざっと立ち読みしたが、最初は「うむ、うむ、なるほど」と感じたが、半ばまで読むと、これはいけない。ホメオパシー・エネルギー医学・気功を最大限に持ち上げる本である。買うのもばかばかしいから、図書館で借りてチェックすることにした。

●肉は、ほんとうに身体に悪いか
肉はやたらと食べるのではなく、ときどき、満を持して、ときめいて食べよう。ものごとには「適当」というのが大事なんだ。
—そのとおり。私もカレーライスに入った牛肉を残したりはしない。

●健康のため、一日三十品目食べなければいけないか
生野菜信奉者は、生野菜には野菜のエネルギーがそのままあるけれど、そのエネルギーが全部なくなるからといっているが、エビデンス(科学的根拠)があるわけではない。
—「野菜のエネルギー」などという、意味不明な言葉にも言及して欲しい。

●緑茶はガンを予防するか
カテキンがガン予防になるといったかと思うと、喉頭ガンのリスクが増えるといってみたり、良節がある。ココアが良いといわれればココアに走り、納豆がよいといわれればあっという間に売り切れる。どんな食材であれ薬であれ、効くか効かないかは個人差があるという認識が足りませんね。
食品の効き目に関する医学的根拠はあいまい。効果をあまり期待しないで楽しんで飲む方がよい。
—統計というのは所詮そうしたもの。ごくわずかの違いしかない場合、大規模な疫学調査で正反対の結果が出ることはたびたびあること。

●メタボリック症候群はほんとうに危険か
メタボリック症候群なんて、知らん顔をしていたほうがよい。
—そう、余計なお節介だと思う。高血圧患者を大量につくりだして医者に稼がせようという政策かも。

●身体の癖や歪みをただせば元気になるのか
野口整体の野口春哉さんは、最初は理想の体型に矯正していたそうだが、返って器官どうしのバランスが崩れて体調不調になることが分かって無理に矯正することはしなくなった。
—整体・カイロプラクティック批判ですね。これは。

●気功でガンは治るか
気功だけで、ガンが治るのではないが、「命の場」のエネルギーを高めるため、ガンの治療に貢献していることはまちがいない。
—このあたりからだんだんおかしくなる。「命の場のエネルギー」とはいったい何なのだ。「命」と「場」と「エネルギー」を定義して(帯津氏がどう考えるのかを明らかにして)その関係を説明しなければならないだろうに。

●代替療法は、ほんとうにがんに効くのか
飲尿療法はただだからやればよい。なにが自分に合うかは、直感で決めるしかない。ガンと闘う武器は、ひとつでも多い方が良いですから、うちの病院は代替療法のデパートですね。何でもある。
—なるほど、そしてそれぞれに本を書いていれば、いつまでも出版で稼げるしね。

●ガンの五年生存率の統計に、意味はあるのか
ガンは非常に個性的な世界ですから、私は、統計なんかまったく要らないと思っているんです。イギリスのホメオパシック・ホスピタルは、五年生存率を完全に捨てたんです。こういうものは意味がないと。
—そのイギリスではホメオパシーの保険適用が打ち切られようとしている。『代替医療のトリック』ではホメオパシーの推進者であるチャールズ皇太子をこき下ろしている。「個性的な世界」はガンに限らない。「統計」は限られた事実しか反映していない。『たまたま』あるいは『確率でいえば』などを読まれた方がよろしかろう。

●サプリメントは、ほんとうに有効か
プロポリス・ロイヤルゼリー・ウコン。効き目は人にもよる。エビデンスは乏しいが、自然界のスピリットが入っているから捨てがたい。
—やれやれ、白でもあり黒でもありか。

  • 高価なものはだめだよ。そんなに高いわけがない。
  • 断定的な言い方は信じるな。治癒率95%等というものは買わない。
  • 売っている人の人相がよければだったら買っても良い。

最初のふたつは私がいつも書いていることと同じ。同感。「人相」もまぁ、第一印象というのは大事だからいいでしょう。私は逆で、第一印象が良すぎる人は信用するなと言いたい。私の永年の経験則。ただ、昨今はインターネットで買うのだろうから人相までは分からない。

●ホメオパシーは、究極の医療法か
ホメオパシーはエネルギー医学である。人間の魂、スピリットの部分に働きかけて、自然治癒力を高めるものですから、西洋医学の科学的証明では、はかりきれないんです。完全に希釈したレメディは、本来のエネルギーを純粋な形で宿し、それが、人間の命の場にストレートにはたらきかけるのでは。
—こうなると、帯津先生も「波動」や「水の記憶」信奉者と何ら変わるところがないなぁ。

●瀉血療法は体によいか
瀉血はエントロピーを捨てるということだから、理にかなっている。
—おい、おい、エントロピーを理解しているのか? 尿だってつばだって、吐く息だって「熱」を排出するのだからエントロピーの増大を防いでいる。なにも瀉血する必要はなかろうに。それともデトックス効果ということか。悪い地を捨てるというのではホリスティック医療ではなく、オカルト医療といわれても仕方なかろう。

●医学界の中枢にいるかたというのは、代替医療を評価しないけれども、自分の家族がガンになったりすると、私のところへいらっしゃるんですよ(笑)。
—よく聞く話ですね。たぶんほんとうでしょう。標準治療ではガンは治らないとよく分かっているからでしょう。

●私たちは、電磁場や重力場のなかで生きているわけですが、電磁場や重力場は、外界から連続して、私たちの体内にも存在します。それだけでなく、まだ発見あるいは実証されていないとはいえ、もっと生命に直結する「気」のような物理量が分布して、たとえば「気場」を形成していることは、十分に考えられることですよね。わたしはこれを「生命場」と呼んでいます。
—「命の場・生命エネルギー・エントロピー」などを、自分の都合のよいように解釈して、さも分かったかのように宣伝するグルのような方だとお見受けした。

●現有の医学のなかで、人間をまるごと診て診断する、いちばんホリスティックなのが、ホメオパシーです。やはり、ハーネマンは天才だ!
—民主党の鈴木寛代議士がホメオパシーに心酔して保険適用まで主張している。世界の流れに逆行したこうした医療をホリスティックや人間的という名の下で推進しようとしている。それに大きな根拠を与えているのが帯津良一氏であろう。

●気功の遠隔治療の可能性は、まちがいなくあります。
—「場」を取り違えているからこんな考えになるのだろう。ユリ・ゲラーや魔術師とどこが違うんだい?

●安保徹氏の主張は500年もすれば認められるようになるかもしれない。
—永久にに認められることはないという批判なのか? 帯津良一氏の治療法も1000年後には認められるかもしれません。

帯津氏の主張には半分以上は賛同し、同感するのであるが、ホメオパシーや気功でガンが治せるかのように主張することは絶対に黙認できない。


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帯津良一のホメオパシーを批判する” に対して1件のコメントがあります。

  1. 宮崎弘徳 より:

    実に冷静に内容を評価されていて、納得しました。

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