人生から期待されている

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【日 時】2020年1月18日(土) 13:30~17:00(開場・受付:13:20ごろ)
【場 所】京急本線 京急蒲田駅東口から徒歩3分、JR蒲田東口から徒歩13分 大田区産業プラザ3階 特別会議室
【対 象】膵臓がん患者とその家族、遺族
【参加費】1,000円(会場使用料及び資料代)
【定 員】 80名
【内 容】
●講演:押川勝太郎先生「がん治療の心得は登山と同じと知ってましたか?~トラブルを織り込んだ先読み能力が寿命を伸ばす~」
●患者さんどうしの情報交換会~フリートーキング

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最終更新日

治らないがんになったら、絶望感でいっぱいになる。あれもこれも心配の種ばかりになってします。仕事はどうなるのか、死んだあとの家族の生活は、なりよりも、俺が死ぬとはどういうことなのか。死後の世界は? がんと共に生きる覚悟はできるだろうか。できたとしても、時に襲ってくる無力感に打ち勝てるだろうか。

多くのがん患者ががんと共に生きる覚悟はできているのだろう。でもね、それはまだ普通の「覚悟」でしかない。まだ、あなたは人生から何かを得ようとしている。まだ、こんなはずではなかったというわけだ。

ナチスの強制収容所から奇跡的に生還した『夜と霧』の作者フランクルは、「人生が、あなたに期待しているものがある」はずだと言う。生きているかぎりは、人には役割と使命があるはずです。これまでの人生が、人生に期待するばかりだったとしたら、がんになったこれからの人生は「人生から何が期待されているのか」と問うてみては如何でしょうか。家族や世間や他人から何を期待されているのか。他人の苦労や心配事にも想いを馳せてみるということです。

がんになったあなたは、これからの行動を少なくとも自分で決められる。車を自分で運転しているように、分岐点では右に行くのか左に行くのかを、迷いながらでも自分で決めることができる。しかし、家族、妻、夫は助手席に乗っているようなもので、ハンドルもアクセルもブレーキも操作することができない。おろおろしながら同乗しているのです。そんな家族から、何を期待されているのかを考えてみる。

他者とつながることで、自分の使命を新たに発見できるかもしれません。それは同病者のために自分の経験をブログで発信することもあるでしょうし、いまの政治の現状に対して何かの意見を発信することであっても良い。あるいは、家族と旅行に行くということであっても良いのです。そうすることで、がんであってもあなたの人生において成長することができる。こうしたからといって悩みや苦痛が軽減することはないかもしれません。しかし、死ぬまでに何をすることができるのか、何をすべきなのかを考えるきっかけにはなるでしょう。

治らないがんにとって、抗がん剤は余命を幾ばくかを伸ばすだけですが、伸びた寿命はいわば「ロスタイム」です。「人生は私に何を期待しているのか?」と問うてみるために与えられた時間だと考えてはどうでしょうか。

私には何もすべきことがないという人でも、少なくとも「死ぬという最後の仕事」が残っているのです。


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人生から期待されている” に対して1件のコメントがあります。

  1. キノシタ より:

    さかなさん。すてきなコメント、ありがとうございます。
    あなたにエンディングノートを残すことで、ご主人は「人生からの期待」に応えられたのですね。
    すてきな伴侶を持たれましたね。お互いの人生を生きるというのは、きっとこうした慎ましいことのひとつひとつを大切にすることなのだと思います。
    乳がんの完治に向けて、日々生きられんことを願っております。

  2. さかな より:

    ご無沙汰しております。 本年もよろしくお願いします。
    夫の闘病を間近で見る、というよりは共に病気と向かい合って来たつもりです。でも、やはり闘病とは 孤独 なものですね。 辛くなっていく本人、歯がゆい思いが日々増すばかりの私。
    入退院を繰り返していた頃、必要な用件はメールでしたが、伝えたいことは交換日記にしていました。 私への思いやりに溢れたエンディングノートです。
    今も時々読み返しています。 今の私の支えであり、迷ったり困った時の道しるべです。
    私の人生にも、きっとある、その意味を考えながら、ノートを読み返してみようと思います。
    キノシタさんのブログからは、いつもいろいろな“気づき”をいただいています。ありがとうございます。 今後とも、よろしくお願いします。

  3. キノシタ より:

    ふじこさん。偶然ですよ。偶然。超能力の持ち合わせはないので。
    5年生存率2%ですか。でもその2%に入ればいいですよ。とは言っても、それを目指してしまうと、たぶん適わない。できることはやりつつ、結果は成り行きですから着いてくるかもしれないし、来ないかもしれない。そんな気持ちで「今日に一日を生きる」ことですね。明日を信じて、明日を考えない。
    家族のことは、良い方に向かってきたのですね。相手を変えようとせずに、自分が変われば相手も変わる(いつもそうなるとは限らないが)のだと思います。ふじこさんの人間性の勝利でしょう。
    遅ればせながら、本年もよろしくお願いします。

  4. ババリーナふじこ より:

    師匠! あなたはスペックホルダー(超能力者)ですか? 
    おっと、興奮して新年の挨拶が・・・ 今年もよろしくお願い申しあげます。
    いつも、私が興味を持ったことや必要な情報を提供してくださり、ありがとうございます。
    私には、まだ僅かではありますが良くなる可能性が残っています。ですから、治らないと宣言された方、命の期限を告げられた方の気持ちを本当には理解できていないと思います。だから、今から述べることに対して共感なさる方がおられるかどうかわかりませんが・・・
    死ぬのはイヤですが(私の場合5年生存率2%らしいです)、病気自体に対するのと同じくらい、いや、もっとずっとある事が気になっていました。それは病気にかかった最大原因と思われる、家族二人に振り回されてきたことです。キノシタさんが何度も書かれてきたように、家族と言えども〈自分の影響下にない物事について悩んでも仕方がなく〉、ましてや〈人を変えようなどという、大それたことは考えないようにしてきました〉。ただ、今まで私のどんな働きかけにも頑なに心を閉ざしていた一人が、昨年急に目覚めたらしく助けを求めてきたので、自分にできる範囲で相談に乗り始めたところでした。今日の記事を拝見して、『100分で名著:夜と霧』の内容を思い出しつつ、力まずやっていこうと思いました。

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