6月1日から医療広告規制が始まった

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前回の『比較:免疫細胞療法クリニック』では代表的な免疫細胞療法クリニックを取りあげましたが、それら以外にも本当にたくさんのクリニックがあります。

Webサイトの片隅に「延命効果はない」という自分たちの臨床試験結果を、ひっそりと載せている瀬田クリニックなどはまだ良心的?な方で、患者のことより金儲け第一のクリニックが氾濫しています。

2018年6月1日、ネット広告に関する新しい医療広告ガイドラインが施行されました。医療機関のWebサイト全体が「広告」とみなされ、患者の体験談や、CT画像を使ってもいわゆる「Before After」の写真も制限されて、治療内容や費用、合併症・副作用などのリスクについて詳しい説明を加えるない限り掲載できないことになります。

そこで巷の怪しげなクリニックが「抜け道」を探している。SEO専門家の辻正浩氏が解説しています。

SEO(検索エンジン最適化)でGoogleの検索結果を上位に表示させようという作戦です。外部インクが多ければ、より検索の上位に表示されるというグーグルのアルゴリズムを悪用しようということです。これを「リンクスパム」と言います。

この記事に取りあげられたのが医療法人輝鳳会「がんのクリニック」というサイトです。ごらんのように、免疫細胞療法がてんこ盛りです。

大量の廃棄ドメインを買い取って、外部ライターを使い、クリニックへのリンクされた記事を書かせるという手法です。医療の素人に書かせているため、「転移防止」が「移転防止」になっていたり、「免疫療法」を「粘液療法」としたりのお笑いのレベルです。

しかし、その効果があり、「NK細胞療法」や「がん遺伝子治療」で検索すると、結構上位に表示されます。

厚生労働省の締付で、医院の経営も苦慮しているようですが、それにつけ込んで細胞培養装置や培養バックを売り込みに来る業者もいるそうです。その簡単な培養装置を使って、クリニックの片隅でリンパ球を培養しているという、信じられないような話もあります。

クリニックの片隅で培養。このような貧弱な設備で大丈夫か?

「第4の治療法」として脚光を浴びている免疫療法ですが、オプジーボなどの黄河が証明された薬にしても、まだまだ効果は限定的で多額の費用がかかります。巷のクリニックで培養して免疫システムを操作できるなどと、信用する方が浅知恵です。

数億年かけて築き上げられてきた生物の免疫システムを、人類はまだわずかに理解し始めたばかりです。


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