幸せに、宇宙に旅立ちました
13時から、ペット霊場で火葬にしてお別れをしました。
テープで般若波羅蜜多のお経が流れる中、厳粛に執り行われました。
ある時、犬という生命形態で我々の前に現れ、18年間共に時を過ごしました。
そして今日、人間よりも一足早く、元の分子、原子に分解されて宇宙に戻り、新しい旅に出発しました。
我が愛犬も高齢て病気持ちで、目も見えず耳も聞こえず、最後は立ち上がることも困難でしたが、それでも死ぬことを恐れるふうでもなく、ただただ一所懸命に生きていました。
人間も、犬や猫や野の花のように生きられのです。彼らはその日その日を、ただ一生懸命に生きています。過去や未来に思い煩うことはありません。
柳澤桂子さんの『生きて死ぬ智慧』(般若心経を「心訳」したものより)
ひとはなぜ苦しむのでしょう・・・・ ほんとうは 野の花のように わたしたちも生きられるのです ************** お聞きなさい 私たちは 広大な宇宙のなかに 存在します 宇宙では 形という固定したものはありません 実体がないのです 宇宙は粒子に満ちています 粒子は自由に動き回って 形を変えて おたがいの関係の 安定したところで静止します ************** お聞きなさい あなたも 宇宙のなかで 粒子でできています 宇宙のなかの ほかの粒子と一つづきです ですから宇宙も「空」です あなたという実体はないのです あなたと宇宙は一つです
「空(くう)」という概念を詩にしたものです。生命に実態はありませんが、しかし、この世に存在した痕跡は、私たちの意識の中に残っています。
いまは半端でない喪失感でいっぱいです。
ペット霊園のスタッフの皆様から、感激する表彰状をいただきました。
家族ともども喪失感は大きいですが、ふたたび日常に戻るように努めます。