「クローズアップ現代」とがん医療

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【日 時】2018年12月23日(天皇誕生日) 13:10~16:30(開場・受付:12:50ごろ)
【場 所】JR京浜東北根岸線 大森駅東口から徒歩4分 Luz大森 4階 入新井集会室
【参加資格】膵臓がん患者とその家族、遺族
【参 加 費】500円(会場使用料及び資料代)
【定 員】 130名
【内 容】
●講演「私が手術、抗がん剤をやめたわけ」:待夢さん、SAKUさん
●患者さんどうしの情報交換会
●二次会(希望者だけ)

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だらしない写真です。大寒のこのごろですが、窓からの陽をいっぱいに受けて裸足のままクラシックに陶酔しています。ぽかぽかと暖かくて、音楽をバックにいつのまにかうとうととする心地よさは、何とも言えません。白い2本のパイプはタイムドメインスピーカーのDimension09です。35年つきあったタンノイのスピーカーを割と高額でヤフオクで売ったお金を元手にして入手しました。これなら狭い部屋でも大丈夫。同じタイムドメインのボザール Jupity301
も健在で、結局全てのスピーカーがタイムドメイン理論による製品になってしまいました。これを聴くとBOSEのスピーカーなんぞは「刺身と乾物」の違いです。


18日のNHK教育テレビ「福祉ネットワーク "ドラッグ・ラグ"をなくせ」を見ました。すい臓がん患者の斉藤あかりさん(仮名)が、ジェムザール・TS-1に耐性ができたあと、保険で使える抗がん剤がない。タルセバを一ヶ月でも半月でもよい、早く承認して欲しいと訴えていました。(25日12:00に再放送があります)

同じ25日には久し振りに「クローズアップ現代」が、がん問題を取り上げます。「"夢の医療"が患者を追い詰める」とのタイトルで、ドラッグ・ラグ解消への動きが始まったいま、その一方で高額な分子標的薬などの新しい抗がん剤を使いたくても使えない、医療費の負担にあえぐ患者の姿を取り上げます。

医療費の患者負担に耐えられない「新しいがん難民」は、1994年来のこの国がたどってきた経済政策の象徴でしょう。クローズアップ現代の特集に「クローズアップ現代が見つめた17年」と題して国谷キャスターと内橋克人氏が語っています。1994年「ホワイトカラー合理化が始まった」だったタイトルが、今年の1月には「正社員の雇用が危ない」と、この間の日本の変遷が象徴されています。

内橋克人氏は、この17年を次のように概括してします。

1994年、丹後ちりめんの経営者の自殺が相次いだ。日本列島に息づき、地域とともに生きた地場産業が各地で消え始めた。人びとの「なりわい(生業)」「いとなみ(営為)」の場が踏みしだかれていく。「ワイルドな資本主義」の時代の幕開けだった。「生産性」という無機質な尺度が、ホワイトカラーへと翼をひろげ、やがて「成果主義」へと結びつく、サラリーマン選別時代への予兆であった。ほどなく駅前商店街はシャッター通りに一変する。駅前商店街ではファーストフード店や100円ショップがとって代わり、パート、アルバイトが労働の担い手となっていった。「クローズアップ現代」は幾度となく「消えていく商店街」に真正面から向き合っている。

翌95年の『海外移転はしたけれど』は、全国各地の工場が、低賃金労働を求めて、雪崩をうつように海外に生産拠点を移すなか放送された。雇用の規制緩和が進み、「経営の効率化」「合理化」といった言葉が肯定的に語られるなか、それまで経営者の「恥」とされたリストラが、経営者の「手腕」と評価されるようになり、人員の合理化が進めば進むほど株価が上がる、そのような時代が到来した。

戦後、日本の労働法制は「正規雇用社員」(長期安定雇用)を前提に体系化され、派遣労働などは「原則禁止」と定めていた。 それが、1980代半ばから「解体」への強い圧力にさらされるようになる。 日本生産性本部、日経連、経団連はじめ経済界は「派遣労働」の解禁を求め、「労働者派遣法」の制定を政権に強く迫るようになった。

1985年、政財界の強い要請のもと、「労働者派遣法」が成立する。私たちの社会が「規制緩和一辺倒論」「規制緩和万能論」一色に染め上げられる最初の一歩は、細川連立政権下、経済改革研究会の「中間報告」、通称「平岩研」レポートに始まる。これに基づいて、翌94年7月、「今後における規制緩和の推進等について」が、さらに95年3月には「規制緩和推進計画について」が閣議決定された。

多くの識者がこれを指して「働き方の多様化」と呼んだ。 「労働保護規制」までも「排除すべき規制」と唱え、「聖域なき規制緩和を」の合唱にどれほど多くの言論が動員されたであろうか。もたらされたものは「働き方の多様化」からは遠く、真意は「働かせ方の多様化」にあったこと、その後の現実が証明している。

こうして、いま、私たちの目の前に何があるのか。

モモ (岩波少年文庫(127))

「私たちの目の前に」あるのは、就職できない新卒、失業率の高止まり、不安定雇用、地域産業の崩壊、過去最高を更新中の年間3万人の自殺者。そして、退職強要されたがん患者、薬代を工面できずに「静かな自殺」を選択する"新しいがん難民"です。

ミヒャエル・エンデが『モモ』で警鐘を鳴らしたように、日本の17年は時間貯蓄銀行の灰色の男たちの「時間を節約すれば、良い生活が待っている」という誘いに乗ってきた結果ではないのか。エンデが元凶は「利子の付くお金」であると鋭く指摘し、内橋克人が、Food(食と農)、Energy(エネルギー)、Care(介護、医療、福祉、およそ人間関係の全て)、略して「FEC自給圏」を新しい基幹産業にと、この国を救う方向を提起しています。彼らの予想が現実化しているが、政治はお寒いかぎりで将来を託せない。どうするべきか。

今日は焼酎とワインをちゃんぽんにしたら、酔いすぎてしまった。ちょっと支離滅裂のブログ。まぁ、いつものことだからご勘弁を。"生活の質(QOL)"を大切にするのだと、毎晩飲んでいる膵臓がん患者もいるということ。

がんと闘う多くの仲間がいます。

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