指を立てないと重音は鳴らない

久しぶりにチェロの話題。

木曜日のレッスン日には、そじ坊で「季節の野菜天ざる」で一杯やってからが私の習わしだ。しかし、天ぷらに蕎麦では血糖値には悪影響だ。この日は、だから冷や奴にニシンの煮付け、もちろんそば湯割りの焼酎は抜けない。最後に締めのざる蕎麦を半分だけ。

レッスンはエチュードから始まって、今日からヴィヴァルディのチェロソナタ。エチュードで引っかかるのが3番線(G線)を、特に小指で押さえて隣のD線とスラーでつなげるとき。D線が開放弦の場合は弦の位置が指板から高い位置にあるので、小指が触れてしまう。CやGとDの重音は、これでは鳴らない。
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それぞれの小節の2ブロックが問題の部分。左の肘を前に出して、指は指板に垂直に近くなるように押さえないと、D線に触れてしまう。弦を指で引っ張る癖もついているのか、これがなかなか難しい。腕全体に、つい力が入ってしまう。
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これくらい指を立てないと、まともな音にはならない。他の指でも同じ傾向があるのだが、小指が一番の問題児だ。抑える力も弱いし、他の指よりも短いから手のひら全体を使って小指を前に出すようにしている。
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しかも、爪に近い部分で抑えなければならないので、慣れないうちは痛い。

このあたりのことは「よしけん」さんのサイトにある「重音への配慮」を参考にさせていただいた。

まず、指を弦の上に並べた時の形を考えてみます。となりの弦に指が当たらないようにするには、関節の曲げ方を大きくして指を「立てた」状態で押さえる必要があります。全体的に見れば、親指と他の4本の指のつくる輪が、より○に近い形になります。

指を立てると、弦が指に当たる場所が変わってきます。具体的には、より指先に近いところで押さえないといけなくなります。慣れないうちは痛いですが、この方が腕の重みが弦に乗りやすくて音の輪郭がくっきりし、また指が機敏に動きやすくなるので、普段から指の先寄りで弦を押さえる奏法にも慣れていた方がよいと思います。爪が邪魔になる人は、短く切っておきましょう。音質の問題でいえば、指の腹で押さえた方が音質が柔らかくなるので、この二つの押さえ方は曲想によって使い分ける必要があると思います。

誠に、言われてみれば物理的にもその通りなのだが、力まずに脱力して指先にはしっかりと重さを乗せる、これが難しい。練習あるのみか。


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