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医者がやりたくない手術

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現代ビジネス「賢者の知恵」に興味深い記事が載っていた。

群馬大学医学部附属病院での腹腔鏡手術による死亡例や、千葉県がんセンターによる腹腔鏡手術による例のように、治すはずの治療によって命を奪われる患者があとを絶たない。医者自身はどう考えているのだろうか。

『患者さんには、言えません 医者が「やりたい手術」「本当はやりたくない手術」(下)』

実際に医療の現場で行われていても、医者が「本当はやりたくない」と思ってやっている手術も数々あるのだという。

「リスクが高いと判断したら、別の医者に紹介するか、手術をせずに『様子を見ましょう』と言ってとりあえず薬を処方し続ける医者もいます。

「食道がんの外科手術は、胸や腹部まで大きく開かなくてはならず、手術時間も長くて合併症のリスクも高い。それなのに再発することも多いので、正直、やりたくない手術です。外科医ではありますが、放射線や抗がん剤治療を勧めてしまうこともある」(都内総合病院・消化器外科医)

医者が「やりたい手術」として、「肝臓や膵臓がんの腹腔鏡手術は難易度が高く症例数も少ないので、功名心からやりたがる医師がいる。また、開腹手術よりも手術代も高い」(都内大学病院・消化器外科医)

医者には医者の都合があり、常に患者のことを第一に考えているわけではない。

「やりたくない手術」としては、

膵臓がんの手術:「発見しづらいがんのため、見つかったときにはかなり進行していることが多い。手術は難しいのに完治する可能性がほとんどないのでやりたくない」(総合病院・消化器外科医)

がんの陽子線治療:「治療を希望する患者が増えたが、じつは効果が従来の放射線治療とほぼ同じであるという結果が昨年発表された。280万円の治療費に見合うか疑問」(大学病院・放射線科医)

があげられている。膵臓がんは手術ができても完治することは、本当に希だ。

通常の膵臓がんの手術であっても、「やりたくない」からがんセンターやがん研に患者を回すという医者も多いのでしょうね。だからがん研も患者が激増していつも混んでいる。

粒子線治療(陽子線・重粒子線)は、未だにはっきりとしたエビデンスもないのに、全国にどんどんと施設(箱物)だけを増やしている。最先端の医療で治療費も高いのだから、きっと効果があるのだろうと、がん患者を勘違いさせている。EBM至上主義の医療界にあって、こうしたエビデンス無視の医療がどんどん広まることで、本来は手術可能ながん患者が粒子線治療を選択して不利益を被っている例がある。

施設を作っても治療に当たる放射線科医の技量が追いついていなければ、効果が期待できないのはあたりまえ。医療は機械の助けを借りて人が治すのである。最先端の技術でも、最終的には従事する人の経験と勘が結果を左右する。高度な最先端の技術であればあるほど、常にグレーゾーンの判断が求められて、それには高度な経験と場合によっては理屈では説明できない「カン」が求められる。

粒子線治療が通常の放射線治療よりも有意であるという医学的データを公表し、学会での承認、PMDAのような公的機関による評価と承認を得ることが先決だ。現状では、放射線治療が適用できるがん患者は、定位放射線治療、強度変調放射線治療(IMRT)などの高精度放射線治療、部位によっては小線源による内部照射などを選択するのがベターだろう。


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