今日の一冊(58)『すい臓がん・悪性黒色腫を乗り越えて』
肝臓転移の末期の膵臓がん(ステージⅣb)が、ジェムザールとTS-1の併用療法(GS療法)で腫瘍が縮小して手術ができ、5年を経過した桃田清友さんの闘病記。
2010年7月の定例の健康診断で膵体部に3センチの腫瘍が見つかり、肝臓にも一個の転移があると診断。ステージはⅣb。手術派できず抗がん剤治療をする。
GS療法が効果が出て、腫瘍が2.8センチから1.4センチに縮小、肝臓の転移巣も0.9センチから0.5センチに縮小したので、外科手術を行なう。その際、「9割は再発・転移となり、その後はより進行が早くなる」と告げられる。
手術は成功したが、半年後に肝臓への転移が見つかる。幸いにも手術が適用できて術後抗がん剤として同じGS療法を行なう。その間2回の手術を経て、24クールで抗がん剤はいったん終了。
悪性黒色腫になるというおまけも克服して、治療開始から5年後の「完治」宣言。
桃田さんも、膵臓がんと言われたときに、素直に「死」を受入れる準備をした。リビング・ウィルを書き、生き方・考え方を変えた。
アルバイトで新聞の集金業務を始め、毎日のウォーキングを欠かさず、主ものからオケにも熱中する。そのような生き方が5年生存につながったのでしょう。
ケリー・ターナーの『がんが自然に治る生き方』も参考になったと記している。
いくつかの幸運も重なったのでしょうが、ステージⅣbからの完治は素晴らしいの一語に尽きます。
Twitterでもこんな例もある。
お父さん、膵臓にガンが見つかって3ヶ月ほどなんだけど、放射線治療と抗がん剤治療してからメキメキと生命力をみせ、がん細胞が小さくなり、ほとんど死滅。しかも転移なし。
今度のCTで結果みて腫瘍の手術するそう。
お父さんマジですげえ。? ?こまじろう? (@co_mai) 2016年10月2日