膵臓がんが切除可能かどうか。放射線科医で大きな違い
膵臓がんは手術ができるかどうかで、生存期間に大きな差が出ます。患者としては、手術できることに大きな期待を抱きます。
初期検査時の膵臓がんの局所切除可能性の正確な評価は、先行手術、術前補助療法、または緩和療法に際して、最も適切な管理戦略を決定するために重要です。
しかし、CT画像で切除可能かどうかを判定する放射線科医(レビューア)によって、その判断には大きな違いがあることが分かりました。
- 評価された患者は110人(平均年齢、61歳±11人、男性60人)でした
- 経験レベルの異なる8人の委員会認定放射線科医(経験豊富、6年以上、 n = 4;経験不足、1年生または2年生、n= 4)CT画像をレビュー
- 癌を切除可能、境界線切除可能、または切除不能として分類した
- すべてのレビューアから同じ切除可能性分類が与えられた患者はわずか30.0%(110人中33人)でした
- 経験のあるレビューアは、経験の浅いレビューアよりもカテゴリの割り当てで高い一致を示しました
結論:経験豊富な放射線科医の間でさえ、膵臓がんの局所切除可能性割り当てにはかなりの観察者間変動が存在します。
手術はできませんと言われても諦めずに、CT画像データをもらってセカンドオピニオンを受けることが、治癒への可能性を広げることになります。
経験豊富な放射線科医に診てもらうのが良いが、医者を選べないのなら若い医者を避ける、放射線治療の経験が豊富な医療機関を選択するなどを考えた方が良さそうです。
木下さん
自分の場合、全くこの通りでした。内科医は初診当初より手術は不能と告げましたし、後の医師間のレビューでも無理と判断され、家内には密かに余命は2ヶ月から3か月と告げられていました。
しかし、当時、病院長であった外科医がレビューに反して手術を決断し、その結果7.5年超を再発もなく過ごせております。
この勇気と腕のある外科医、その後の経過が良好な幸運に感謝しています。
私の場合は、自分自身で他の手段を探したわけではありませんが、”医師の判断の揺れ”が生きるか死ぬかの岐路を分けたことは事実です。
そこから、がん患者が”可能性を見つける努力を払う”のは、生き延びる手段を見つけ出すことにもつながることが学べるのではないかと思います。
みのさん。
経験豊富な放射線科医に判断してもらうこと。
セカンドオピニオンも考えてみることが大事でしょうね。
諦めないで。
みのさんは幸運でした。