コロナ禍でなぜ医療崩壊が起きる?

いよいよ緊急事態宣言が発出されましたが、それまでのドタバタを見ていても唖然としますね。「緊急事態宣言」を出すと出すとと言いながら何日だったんでしょうか。

で、出てきたらわずか2週間あまり。発令前から終わりが決まっている緊急事態宣言なんて不思議な存在ですね。 夜8時以降は電灯や電飾を消せ? これにどういった効果があるのか。どういう根拠に基づくのか、きちんと説明をしてほしいものです。 

内容についても本屋や図書館は開けても良いが古本屋はだめだとか、基準も曖昧です。

大阪ではすでに医療崩壊が起きています。助かる命が助からない。救急車を呼んでも、まだ意識があるからと搬送してもらえない。搬送しようとしても救急車に乗ってから丸一日待機させられたとの報道もありました。

しかし本当に医療は逼迫し、医療崩壊が起きているのでしょうか?

確かに、コロナ患者を受け入れている大病院や大学病院では命の選別も迫られて、看護師は「心が折れそうだ」と言っています。でもその一方で、民間の病院やクリニックの大部分は通常通り診療を続けており、 むしろコロナ禍の影響で患者が減って経営が成り立たないと悲鳴を上げています。暇なんですよ。

これまでの人口当たりの累積の陽性者数は、日本はアメリカの1/34、イギリス、フランスの1/20なんです。

日本の病床におけるコロナ患者の占有率はわずか0.7%です。

全体で見れば医療資源は足りているはずのものが、足りなくなる理由はおそらく1つしかない。引き受け手が“一部に”限られているからです。

ここから見えてくるのは、コロナ患者対応への偏在です。そしてこれまでの厚生労働省の病院政策の誤りでしょう。

診療報酬と言う金の配分のさじ加減だけで医療制度をコントロールしようとしてきた。言ってみれば医療費は無駄な金、可能な限り削るべき負担だと考えてきたからです。

そして引き受けたくても引き受けると病院は赤字になる。またこのようなパンデミックは何年も続くはずはなく、その後と病院経営も心配だとなると、 二の足を踏む病院経営者が多いのも無理からぬことです。

結局は政治に科学的思考が無いのですね。自分の願望や期待だけが優先して、科学的根拠がない代替医療にお金をつぎ込む例と似ています。

ある政策を取ったらその結果を検証する。何が悪かったのか知恵を集めて改善し次に備える。

こうした当たり前の科学的思考方法がないんですね。世界の標準となっている PCR 検査を抑制してみたり、その一方で偽陽性偽陰性が多い抗体検査を導入してみたりと、 支離滅裂です。

路上での街飲みはするな、家族揃ってスーパーに行くのもやめろという一方で、スポーツの祭典オリパラだ。どんちゃん騒ぎをしましょう。

これでは若者だってしらけてしまい、渋谷に繰り出して飲んでしまおうという気になるのも致し方がないのではないですか。


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