膵臓がんは一人じゃない。私とあなた、そしてみんなで歩むチームの道
膵臓がんという言葉を聞いた時、胸の中に押し寄せた不安や恐怖は、言葉では言い表せないほどだったでしょう。それは、ご本人だけでなく、隣で支えるご家族も同じだと思います。私も同じでした。
「これからどうなるんだろう?」
そんな終わりのない不安に苛まれながらも、治療という険しい道を歩み始めたあなたと、あなたを支える全ての方へ、この記事が少しでも心の光となれば幸いです。膵臓がんは、一人で向き合う病気ではありません。患者さん、ご家族、そして医療チーム、みんなで手を取り合い、共に歩む「チーム」の道なのです。
患者さんへ:不安を乗り越え、自分を大切にするために
闘病生活は、心と体に大きな負担をかけます。そんな時、「迷惑をかけたくない」と、つらい気持ちを一人で抱え込もうとしていませんか?でも、どうかその重荷を下ろしてください。弱音を吐くことは、決して恥ずかしいことではありません。むしろ、大切な人たちに本当の気持ちを伝える勇気は、あなたを強くしてくれます。
- 「頼ること」の大切さ: 「ちょっと手伝ってほしいな」「今日はずっとそばにいてほしい」そんな風に、素直に家族に頼ってみてください。言葉にすることで、家族もどうすれば良いか分かり、あなたとの絆がさらに深まります。
- 「想い」を伝えること: 体調のことはもちろん、日々の小さな出来事や感じたことを家族と共有してみてください。不安な気持ちも、嬉しい気持ちも、全てを分かち合うことで、孤独を感じる瞬間が減っていくはずです。
- 「自分を労わる」時間を持つ: 治療のつらさを乗り越えるためには、心の休息も大切です。好きな音楽を聴く、温かいお茶をゆっくり飲む、ただ窓の外を眺めるだけでも構いません。それは決してわがままではなく、あなたが自分自身を大切にするための時間なのです。
ご家族へ:完璧じゃなくていい、ただそばにいるだけで
患者さんを支えるご家族は、時に「完璧なサポート」を求め、自分自身を追い込んでしまいがちです。しかし、完璧なサポートなど存在しません。大切なのは、ただ「そばにいること」です。
- 「聴くこと」から始まるサポート: 無理に励まさなくても大丈夫です。「大丈夫だよ」と、安易な言葉をかける必要もありません。ただ、患者さんの話を静かに、心から耳を傾けてあげてください。それが一番の支えになります。
- 「完璧」を目指さない: 頑張りすぎないでください。あなたも人間です。時には疲れて、心が折れそうになることもあるでしょう。そんな時は、信頼できる友人や、専門のカウンセラー、同じような経験を持つ人たちが集まるサポートグループに頼ることも、自分を大切にすることです。
- 「感謝」を伝える: 「いつもありがとう」「あなたがいてくれてよかった」そんな言葉を、患者さんに伝えてみてください。どんなに小さくても、感謝の言葉は患者さんの心に温かい光を灯してくれます。

チームで乗り越えるための具体的なヒント
膵臓がんは、患者さん、ご家族、そして医療チームという三位一体のチームで向き合うことで、より良い道が開けます。
- 「情報共有」の場: 治療方針や副作用、今後のスケジュールなど、チーム全員で情報を共有する時間を作りましょう。不明な点は遠慮なく医療チームに質問し、みんなで理解を深めることが大切です。
- 「役割分担」の再確認: 家事や通院の付き添いなど、できる人ができることを無理なく分担しましょう。お互いの負担を減らすことが、チームを長続きさせる秘訣です。
最後に
膵臓がんの治療は、長く、決して簡単な道のりではありません。しかし、あなた一人で歩む必要はないのです。患者さんとご家族が互いを想い、支え合う心、そして医療チームという強い味方がいることを忘れないでください。
「私」も「あなた」も、そして「私たち」も。みんなで一歩ずつ、この道を力強く歩んでいきましょう。










