「膵臓がん患者と家族の集い」のご案内


5/19『膵臓がん患者と家族の集い』

【日 時】2024年5月19日(日) 14:00~16:00(開場:13:45)
【会 場】大田区産業プラザPiO 6階D会議室
【参加費】1,000円
【対 象】膵臓がん患者とその家族、ご遺族
【定 員】60名
【内 容】
   第1部 ミニレクチャー:HIFU(強力集束超音波治療法)の治験とは」オンコロ:金川潤也さま他
   第2部 患者・家族の交流会
申込締切は5月16日(木)19:00です。

詳しくはオフィシャルサイトで

チェロは癌に効くか?

P1000162

春が近いようです。京急梅屋敷駅近くの神社で、紅白の梅が競い合うように咲いていました。


先日のチェロのレッスンのとき、先生が「別のクラスのチェロの生徒さんも癌になったのですが、チェロを弾いているうちに癌が消えてしまったそうですよ。」と教えてくれました。

確かにチェロの音色は癌に効くのかもしれません。宮沢賢治の『セロ弾きのゴーシュ』では野ねずみの親子が病気を治して欲しいといって、水車小屋に住むゴーシュのところにやってきます。

「だって先生先生のおかげで、兎(うさぎ)さんのおばあさんもなおりましたし狸さんのお父さんもなおりましたしあんな意地悪のみみずくまでなおしていただいたのにこの子ばかりお助けをいただけないとはあんまり情ないことでございます。」

別冊宝島『がんにならない生活術』に「音楽療法のエビデンス」という記事がありました。副題が「体に優しく、免疫力が上がる 音響システムと曲名を求めて」となっています。音響システムは私も使用しているタイムドメインスピーカーが市販品の中では一番良いという結論です。さてそのエビデンスですが、6項目のアンケートによる体感調査と体温・手足の表面温度、アミラーゼ活性、赤血球画像撮影などを測定したと書かれているのですが、なんとその被験者は「健康で体調が安定している1名」だけ。

この程度の実験内容で「エビデンス」などという言葉を持ってこられると、読んでいるこちらが恥ずかしくなって賢治の壊れたチェロの穴にでも隠れたくなります。

その程度の低級な実験内容ですが、この本を監修しているのが『免疫革命』などのトンデモ本で有名な安保徹氏ですから、当然といえば当然です。

同様に、曲目の調査についてもいかさま的とも言えるような実験で、被験者は1名だけ。たった一人を対象とした実験から「モーツアルトの曲は免疫力が高まるものとして推薦できる」と書くのですから、図々しいものです。

この本に比べると、チェロの場合、野ねずみの親子と私と同じ教室でチェロのレッスンをしている3人(匹?)の病気が治り、少なくとも癌が再発せずにいるし、縮小した例もあるのですから、『チェロを弾けば、あるいはチェロの音を聞けば、癌も治る』と言っても、安保徹先生からお叱りを受けることはないと思われます。

もちろんこれは冗談ですよ。チェロで癌が治るはずがない。確かに音楽療法という言葉もあり、音楽を聴くことで免疫力には何らかの影響は与えることができるということは疑いないことだと思いますが、音楽だけで病気が治る、癌が治ると考えることはできません。そんなに大きな力があるはずはないです。(でもチェロの低音が体に響いてくると気持ちいいんだよね)

精神神経免疫学の知識によれば、心の有り様で癌が自然消失するという例だってあります。チェロかモーツアルトか、ではなく、どういう心の有り様になれば免疫力が高まるのか、これが問題の核心ではないでしょうか。


膵臓がんと闘う多くの仲間がいます。応援のクリックをお願いします。

にほんブログ村 病気ブログ 膵臓がんへ
にほんブログ村

にほんブログ村 病気ブログ がんへ
にほんブログ村


スポンサーリンク

チェロは癌に効くか?” に対して1件のコメントがあります。

  1. ご無沙汰しております。たこやきおやじです。
    私の腎臓癌もお蔭様で今のところ転移再発の兆候はありません。
    チェロは癌に効くかどうかはわかりませんが、そう思って練習するのもいいかも知れませんね。(^^;

たこやきおやじ へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です