定期検査 腫瘍マーカーとHbA1C上昇

今日はがん研での定期検査でした。ヘモグロビンA1Cが更に上がって9.2(NGSP)に。しかし、これは"想定の範囲内"。前回の8.3よりも上がっていますが、測定値の変動もあるので必ずしも悪化しているとは言えません。HbA1Cは2ヶ月間ほどの状態を反映しているのですから、すぐには下がることはないのでしょう。ともあれ、より厳格に糖質制限食を継続するしかありません。

造影CTの結果は、なんの影もなく「再発・転移はない」とのことでした。\(^_^)/

しかし、腫瘍マーカーCA19-9が61.5と、これまでの最高値でした。膵癌の手術前でも基準値を超えたことがなかったので、これには少し驚きました。しかし、主治医の先生は「10月に腸閉塞(癒着姓イレウス)をやっているのなら、それが原因である可能性が大きい。それに血糖が高いことも影響していると思います。これはよくあることですよ。CTではなにもないので、それほど心配することはないと思いますが、念のため3ヶ月後に血液検査だけをもう一度やりましょう」とのこと。

確かにインターネットで調べると、医師の国家試験問題があり、CA19-9が高い症例でCT画像とともに設問がアップされていて「正解:癒着姓イレウス」というのがありました。これで少しは安心したが、患者としては一抹の不安もあります。次回の3月の検査結果が出るまでは白か黒かは分からない。グレーとしておきましょう。腫瘍マーカーはがんだけではなく、他の要因でも変動するのだから、CEAも基準内だしCA19-9が上がったとしても、通常は基準値の2倍まではようすを見るのが定石のようです。

ついでに「膵がん患者の5年生存後の再発率はどの程度ですか?」との質問をした。「米国メイヨー・クリニックのデータでは、5年生存した患者でも3分の1が再発すると言われています。しかしこれは、ジェムザールなどの優れた抗がん剤が登場する前のデータも含んでいます。(米国では膵がんに使える抗がん剤は9種類ある)したがって、現在のデータだけならもっと低いでしょう。日本国内の統計はないですが、私の印象ではさらに小さいと思います。なにしろ、ジェムザールが膵がんに承認されるまでは5年生きることは希でした。承認されてからだ年数があまり経っていないので(GEMの保険適用は2001年)、たくさんのデータはないのです。」との回答でした。当然ですがゼロではないし、5年経ったら安心して良いとは言えません。がんの王様、膵がんですから。

膵がんの治療では世界のトップレベルと言われるメイヨー・クリニックで治療を受けた患者ですら、このように高い再発率があるのですから、10年経過するまでは気を抜かないで行くべきでしょう。とは言っても、患者にできることは限られているのですが・・・。

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定期検査 腫瘍マーカーとHbA1C上昇” に対して1件のコメントがあります。

  1. kathy より:

    タイトルをみてちょっとびっくりしましたが、CTは何もないということで
    ほっとしました。(^O^)
    私もCEAがよく上がり下がりしますが、不安ですよね。(^^;)
    12月の文春読みました。症例報告だけでは云々という批判は、わかりますが、
    胃がんのペプチドワクチンの試験では、まだがんが消えたという症例もないようです。
    たとえ1-2症例でも 消えたという事例があれば やはり患者には励みになる。
    ほかに手がないのですから。
    ただ、治験をTVで報道するのは 誤解を招きますよね。
    リテラシーのある人が読む本やネットのレベルにとどめるべきと思います。

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