ガンさん、死ぬときは一緒に死にましょう

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【日 時】2019年10月13日(日) 13:10~16:30(開場・受付:12:50ごろ)
【場 所】JR京浜東北根岸線 大森駅東口から徒歩4分 Luz大森4階 入新井集会室
【参加資格】膵臓がん患者とその家族、遺族
【参 加 費】1,000円(会場使用料及び資料代、講師謝礼)
【定 員】 130名
【内 容】
●講演:佐藤典宏先生「膵臓がんの標準治療と代替医療~外科医の立場から~」(仮)
●患者さんどうしの情報交換会~フリートーキング

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先日の宝登山での一枚。稲荷神社があり、白壁に木漏れ日がスポットで照らしていた。きれいな写真もいいが、それは有り体にいえば「きれいだね。」で終わってしまう。誰が撮っても良いような写真だ。しかし、この一枚は私でなければ撮れない一枚だ。ここには「私」がいる。だから、結構気に入っている。


Imageyositakapc002今日の東京新聞に「がんサバイバー急増」という記事があった。高齢化でがんになる人が増え、多くのがんが治るがんになってので、がんサバイバーが急増し専門病院がパンク寸前だという。広島県の調査では、がんの5年生存率が66.6%という数字が出ている。その中でも膵癌は最悪で、5年生存率はわずか8.5%だ。

前立腺がんや甲状腺がんなら「死」を意識することは少なかろうが、膵臓がんでは「死」は身近な存在だ。他のがんでも転移したがんは「治らない」から、いずれは「死」に向き合うことになる。人は皆死ぬのだから、早いか遅いかの違いだが、そこまで達観することができるかできないか、それは人それぞれ。

だた、自分の「死」と巧くつきあう心持ちができた患者の方がどうやら長生きしそうだ。

二度の千日回峰行を満行した天台宗大阿闍梨 酒井雄哉さんが2ヵ月前に亡くなった。その最期のインタビューが『この世に命を授かりもうして』として出版されている。ステージⅣの頭頸がんで余命1~2ヵ月と言われたが、余命を過ぎても元気そのもの、亡くなる数週間前まで顔色も良く、インタビューに応じていた。

わし、この本ができるころにはもう生きておらんのやないかなあ?

坊さんのくせにな、
年がら年中、人には「感謝しなさい、感謝しなさい」と言うときながらな、
当の自分自身が、
毎日当たり前に行動していることに感謝する気持ちがたりなかったんだな。
こんなになって初めて、
自分が人生を不始末にしていたことに気づいた。
感謝を忘れて、すべてが当たり前だなんて思っていると、
自分に反動が返ってくるんだよ。

今日もこうして生かしてもろてることをありがたいと思わんとな。

余命宣告ってあるやろ、医者の先生の。
わし、先生の言う余命をもう過ぎとるらしい。
だから、今日こうしておられるのも儲けもんだ。
こうして声が出せること、笑っておられること、
ほんと儲けもんだと思うよ。

医学のことはようわからんけどなあ、
ガンがからだに棲みついちゃっているんだから、しょうがないよ、これ。
まあ、ガンじゃなくたって人間死ぬしな。
たまたまその道がガンだっただけ、
思っていたよりちょっと早くそのときが来た、くらいのもんだよ。
「ガンさん、死ぬときは一緒に死にましょう」ということだな。怖くはないよ。

素敵な笑顔ですよね。

Imageyositakapc003


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がんとつきあうには、「焦らない、迷わない、あきらめない」がだいじなことだ。抗がん剤も手術も拒否して放置することを薦める医者もいるが、がんが見つかってもっと生きていたいと思うのだったら悩むことはないんだよ。自分の心と体に聞いてみれば良い。やるかやらないか、イエスかノーか。自分の「気持ち」を決めてしまえば良いんだよ。まれには「がんもどき」もあるさ。でもね、自分のがんが本物か「がんもどき」かなんて、あとにならなきゃ分からないだろう。あとになっても分からないけど。だったら、決めればいいんだよ。自分の責任で。

いつまでも「生」に執着することも見苦しいよね。希望と努力は大事だよ。でもね、いずれ人間にはどうにもできないことがあるんだと受け入れなければ。でなければ、いつのまにか「希望」が「執着」になってしまう。執着は煩悩だよ。

頭の中に余計な知識が一杯つまって、ウワーと渦巻いているから煩悩が生じるんだよ。治療の知識を集めるのは大事だよ。免疫療法だろうが代替医療だろうが、知識は集めた方が良い。しかし、集めた知識をいったん捨てることも肝心だね。そして自分に聞いてみる。どんな人生を送りたいのか、残された時間をどのように過ごすのが幸福かとね。頭の中に少しは「空き」がないとね。老子も言ってるよ。器は中が空っぽだから器としての役にたつのだと。部屋をいろいろな家具でいっぱいにしたら部屋としての役を果たせなくなる。頭の中の知識だって同じさ。そりゃ少しはがんの知識も要るけどね。頭の中をがんの知識でいっぱいにしてどうするの。

行き道は いずこの里の 土まんじゅう

いつどこで死ぬかなんて、誰にも分かりはしないのだから、そんなことで悩まないで、歩くこと。歩くことは生きること。

死ぬことは怖くはないけれど、痛いのはいやだな。なかにはほとんど痛まない人もいるようだが、膵臓がんの最期はひどい痛みを伴う人も多い。痛みがあれば人生の最期の時間を満足に楽しめない。モルヒネの使用に経験豊富な緩和医療の先生に頼るしかないかなと思っている。

酒井雄哉大阿闍梨の言葉には納得する点が多い。なんだかこのブログで日々書いてきたことがそのまま言われているような気もする。


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ガンさん、死ぬときは一緒に死にましょう” に対して1件のコメントがあります。

  1. キノシタ より:

    himeさん。いつもコメントありがとうございます。
    確か、乳がんの方ですよね。もう3年以上経ったのでしょう。
    予後もよろしいようで、ブログが参考になったのでしたらなによりです。
    これからもよろしくお願いします。

  2. hime より:

    こんばんは
    いつもブログで発信いただきありがとうございます
    感謝を伝えたくてコメントしました
    本当に共感することが多く、日々楽しみに
    また、真剣に読ませていただいています
    これからもよろしくお願いします

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