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今日の一冊(47)『「いのち」の重み』

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日曜なのに今日から出張です。ホテルの部屋で書いています。

「いのち」の重み 小児科医と臨床宗教師が語る「心の処方箋」

「いのち」の重み 小児科医と臨床宗教師が語る「心の処方箋」

細谷 亮太, 大下 大圓
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40年間、聖路加国際病院小児科で難病の子どもたちと向き合ってきた小児科医細谷亮太氏と、日々悩み苦しむ人たちに献身的に寄り添う飛騨千光寺住職(臨床宗教師)大下大圓氏との対談。

米国やカナダでは医療の現場に牧師さんがいて、末期がんの患者の気持ちにより添う活動をしています。しかし、日本では病院では心の問題にまで対処してくれません。大下大圓氏は臨床宗教師として、日本でも患者の心の問題に寄り添う活動をしています。

難病を抱えて小児科病棟に入院している子供でも、自分のいのちがあと少ししかないことを丁寧に伝えると、しっかりと考えて自分のいのちを見つめた生活をするようになるといいます。

「告知は、大人よりもこどもの方が受入れやすい」と細谷医師は言います。こどもの権利条約には、こどもへの告知を促す条項があるのだとも。昔はこどもにがんの告知をすることはとんでもないことでしたが、今はこどもの権利として普通に告知しているそうです。

なぜヒーリングはがん患者に生きる希望を与えるのか

にはスピリチュアルケアに取り組む看護師の活躍が載っており、末期のすい臓がんで病院から見放され、在宅医療になった80代の女性のことが書かれています。

彼女は若い頃、気功を習っていたことがわかり、ぜひ気功を教えてくださいとお願いしたところ、徐々に彼女に変化が現れて肯定的な言葉が出るようになりました。食事の量も増え、起き上がって絵を描くまでになりました。人が、“自分が誰かの役に立っている”と感じることは、生きる上でとても大切なことなのだと感じた瞬間でした。自分の社会的な役割を見出せたことで、彼女の目には光が戻っていたのです。

がん患者への精神的な支援の輪がもっと広がってほしいものです。

がんは魂の修行中

大下氏は「平均寿命の8割に達したら合格だと思え。元気なお年寄りばかりがクローズアップされるが、現実はそう簡単ではない」として、釈迦が言われた「自己執着」を捨てる大切さを説きます。

自己執着の原因は渇愛(生殖・生存・死への本能的な欲求)であり、渇愛があるから苦が生じると説いた釈迦は、苦は消滅させることができるという真実を説いたのです。その状態が「涅槃」。

だから、がんになった今は、涅槃に到る魂の修行中と考えれば良いのだと語っています。なかなか難しいですけどね。

「死」について自分なりに納得のいく考えを持つことは大切だし、別に仏教を学ばなくても可能だと思います。難病のこどもでも到達できることなのですから。


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