ドクターXはナノナイフ
昨夜のドクターX観ました。
城ノ内先生が、ステージⅣaの局所進行膵癌(転移なし)で、門脈に腫瘍が絡んでいるため手術ができない。
そこで大門が不可逆電気穿孔法(IRE knife)で腫瘍を焼き切ろうとするが、不整脈が頻発してすべてを焼き切ることができない。
しかし、IREの効果で腫瘍が縮小して、門脈から腫瘍が離れてダウンステージ。膵頭十二指腸切除術が可能となって、根治的手術ができ、めでたしめでたしという筋書きでした。
IRE knifeとは、どうやらナノナイフのことですね。正式名称が「IRE knife」らしいです。ドラマで使った機器↓
ナノナイフの画像↓
ナノナイフと抗がん剤を併用すれば、腫瘍が縮小してダウンステージの可能性もあるから、希望が持てる話です。
森安医師(多分ドラマの監修をされたのでしょう)の『期待の膵臓癌治療─手術困難な癌をナノナイフで撃退する!』では、このように紹介されている。
癌が複雑に欠陥に絡みついて、数年前までは打つ手がなかったような膵臓癌に対しても、このナノナイフで治療が可能になった。アメリカでは外科手術とナノナイフを組み合わせる治療がされている。癌を取り残すことなく、再発を防ぐ効果を上げているという。
しかし、このドラマを始めて見たが、ドタバタ劇だったんだね。こんなドラマが視聴率を稼ぐのか。
みのさん。
素晴らしい医師に巡り会えたのですね。
この話、ぜひ『すい臓がんカフェ』で体験談として披露してください。
皆さんの励みになると思います。
この番組は見ていませんが、想定病状が自分そっくりでしたので驚きました。
自分の場合、他臓器への転移はないものの、リンパ節転移があり、門脈はがっしりと膵臓癌に捉えられいるステージⅣaでした。病理検査の写真では4cmを超える癌のど真ん中に門脈がありました。
そんな困難な状況でも、入院先の病院長には手術に挑んでいただき、その後4年余を生きています。
手術を行った院長先生は、大病院でも著名病院の方ではありませんが、その成果はドラマにできるぐらいの素晴らしい内容だと言えそうです。
一般に癌で病院を選択する際には、実績の多い大きな病院が勧められます。しかし、たまには例外もあるということかもしれません。
「大学病院や有名病院では絶対に手術適用にはなりません。ですが自分はやります」カッコいいですね。こんな医師が増えて欲しいものです。