進行大腸癌に対するペプチドワクチン療法、フェーズ2臨床試験開始へ

昨日に続いての「癌Experts」からの記事です。膵臓がんではなく、大腸がんですが、がんペプチドワクチン療法に関する情報です。

進行大腸癌に対するペプチドワクチン療法、フェーズ2臨床試験開始へ

<以下抜粋>
 進行大腸癌患者に対するペプチドワクチン療法のフェーズ1試験で、全生存率は治療開始から約半年間は低下するものの、その後改善傾向がみられ、特に3種以上のペプチドに特異的細胞傷害性Tリンパ球(CTL)反応を示した場合に予後が良好であることが示された。2月 20日に都内で開催された第7回日本免疫治療学研究会学術集会で、山口大学大学院消化器・腫瘍外科学の硲彰一氏が発表した。

 硲氏らは、東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センターの中村祐輔氏らと共同で、特異的能動免疫療法として大腸癌を中心とする癌ペプチドワクチン療法の研究を行ってきた。

 同大でペプチドワクチン療法を行いOSを評価した16人では、最初の半年間はパニツムマブ投与群、BSC群と同様にOSは低下したが、その後は改善傾向がみられ、生存期間中央値(MST)は12.3カ月だった。

  2種以上のペプチドにCTL反応を示した患者は、CTL反応がないかCTL反応が1種のみの患者に比べて予後が良好で(p=0.084)、さらに3種以上のペプチドにCTL反応を示した患者は、CTL反応がないかCTL反応が2種以下の患者に比べて有意に予後が良好だった(p=0.027)。

 硲氏らは、FOLFIRI、FOLFOXに併用するベバシズマブまたはセツキシマブに代わる治療として、癌ペプチドワクチン療法を進行・再発性大腸癌のファーストライン治療として検討する多施設共同のフェーズ2試験を実施中である。


こんなニュースもあります。金があろうが、力(地位)があろうが、膵臓がんの前にはみんな平等で、生存率曲線に従って死んでいくんですね。「風のガーデン」を思い出しました。

指定暴力団稲川会(本部・東京都港区)の角田吉男会長(77)が23日午後、東京都文京区の病院で死亡したことが分かった。警察当局によると、死因は膵臓(すいぞう)がんとみられ、昨年末から入院していたという。


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